超広域マーケットの銀座にマクドナルドが出店して、失敗した本当の理由

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超広域マーケットの銀座にマクドナルドが出店して、失敗した本当の理由

売上予測

2020/04/21 超広域マーケットの銀座にマクドナルドが出店して、失敗した本当の理由

新宿、渋谷、池袋、銀座、秋葉原、日本橋この6つは、「超広域マーケット」と呼ばれる。

その定義は、500m圏内の小売業年間販売額が2000憶円以上ある街である。

 

実際、2016年商業統計で調べてみると、新宿7200億円(E139°42′20.7360″N35°41′10.9535″)、渋谷3600億円(E139°42′08.8128″N35°39′26.3377″)、池袋4900億円(E139°42′53.0496″N35°43′41.5632″)、銀座6400億円(E139°46′08.8896″N35°40′09.8833″)、秋葉原2500億円(E139°46′29.1073″N35°41′47.7745″)、日本橋3600億円(E139°46′32.3903″N35°40′48.5903″)となっている。()内は集計中心の経度緯度。

20年前までは、上野が含まれていたが商業的地盤沈下が激しく、「超広域マーケット」ではなくなった。

その代わりに、秋葉原が仲間入りした。

 

「この街ならどこに出しても売れるでしょう」と30年前のマクドナルド店舗開発部員は言ったものだが、実際そうなのだ。この街では、店の視界性評価が悪くても売れる。間口が狭くても、上層階に店があっても売れる。動線評価が悪くても売れる。同業店競合店が多くても売れる。ここで言う売れるとは、超広域マーケット以外で出店している店の売上平均を上回るほどの売れ行きになるということだが、本当だ。

まさに、「マーケットという得体の知れぬモノが売上を押し上げる」のだ。購買意欲がきわめて旺盛な人々ばかりがあちこち歩いていると言っても過言ではない。

むちゃくちゃポテンシャルが高いとも言える。

それは、業種業態のほぼどれであってもそうなのであって、ファストフードに限らない。レストランも、小さな小売店も、歯医者さんも「売れる」。

だからこそ、この超広域マーケットに出店するには大きなリスクが生じる。

 

その大きなリスクは、言うまでもない、「賃料の高さ」である。1坪(3.3㎡)当たり10万円をくだることはほぼない。小さなふつうの店を構えるための20坪の店を出すには、毎月200~300万円の賃料を覚悟しなければならない。すなわち、店の売上がこの家賃を吸収し利益の出る経営をできるようになるには、最低2000万円の売上が必要となる。

マクドナルドのような大型の厨房を要する店の場合、大きさは最低30坪は必要だ。すると、敷居はさらに上がる。月額賃料300万円を支払うのは容易ではない。

 

だから、超広域マーケットでの売上予測は特に重要になる。100万円売上を読み間違えると、100万円以上の利益を失う。

数パーセントの予測ミスが手痛い撤退に結び付く。だから超広域マーケットでは、マクドナルドと言えども死屍累々だ。

 

売れることは分かっていても、いくら売れるのか、正確に売上予測しなければならない。それが、超広域マーケットの苦しいところだ。

 

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