店舗開発とは、店舗を“閉”店させること。この極意が分かれば一流。連載10

(有)ソルブ 林原安徳

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店舗開発とは、店舗を“閉”店させること。この極意が分かれば一流。連載10

店長の立地,店舗開発,飲食店経営

2020/10/27 店舗開発とは、店舗を“閉”店させること。この極意が分かれば一流。連載10

 

新年の準備はできましたか?一年の計は元旦にあり。

最初の出足が好調ならばはずみがつきます。

さわやかな気持ちでスタートさせて、商売繁盛といきましょう。

 

さて、前号までに、

立地で重要な3概念、TG(ティージー)と動線、視界性評価についてお話ししてきましたが、

じゅうぶん理解できましたでしょうか。

 

 

 

今回は、少し視点を変えて、「店舗開発」についてお話します。

 

店舗開発とは、文字通り、店舗を開発していくこと、

すなわち、数多くの候補物件のなかから1つを見つけ出し、店舗としてオープンさせることです。

 

これとよく似た行為に

、自分の住まいを見つけて借りる(買う)というのがあります。

 

転勤が多い人ならこの行為はイメージしやすいでしょう。

そうでないひとでも、自分の部屋を借りるというのは想像しやすいはずです。

 

さすがに、

この「物件を借りる」行為は、インターネットだけで済ますという人はまずいない。

 

必ず現地に出向いて、物件とその周辺を調べますね。

そうです、実査をします。

 

環境はどうか、駅から近いか、騒音はないか、日当たりは良いか、買い物に便利か、間取りは気に入るか、など調べることでしょう。

 

同じようなことは、店舗開発でも行います。それが立地調査です。

 

 

しかし、自分の住まい探しと店舗開発では、大事な違い=落とし穴があるのです。

 

これがわからないために、店舗開発で大きな失敗をしてしまう人がいます。

 

 

その大事な違いとは何でしょうか?

 

それは、立地の良否=物件の良否を決める者が違うという点です。

 

自分の住まい探しは、自分さえその立地を気に入りさえすれば良いのですが、

店舗開発はそうではありません。

 

自分が気に入っているだけではだめなのです。

 

 

(横道に逸れますが、チェーン企業の中で、長くこの店舗開発業務をやっていると、

往々にして、この「自分が気に入っている」ことが最優先になってしまいがちです。

そして、この調子で開発を続けていると知らず知らずのうちに、不振店、失敗店が増えていくことになり、

気づいたときは手遅れというような事態に至る場合もあります)

 

 

店舗開発をする人は、その物件について、

「自分が気に入るか」どうかでなく、

将来お客様になってくれるかもしれない周辺に住んでいる人達、

働いている人達、街に流入してくる人達が

 

その立地を気に入ってくれるかどうかを最重視しなければなりません。

 

 

「自分モード」ではだめで、「住民モード」にならなければならないのです。

 

 

周辺の人達が、買い物に行くときに便利だろうか?

遊びにいくときはどうか、仕事にいくときはどうか、

駅に向かう場合は、バス停に向かう場合は、・・・。

 

 

そうして、それらの行動を取るときに自然に物件が見えるだろうか

、寄り道できるだろうか、と考えていきます。

 

この大事な違いをしっかり肝に銘じておいてください。

 

 

 

さて、

店探しは、そう簡単に成就するものではありません。

 

確かに、不動産業者さんの所へ行けば何らかの物件を必ずや紹介してくれるでしょう。

 

ですから、多くの業者を回れば回るほど物件情報を手に入れることができます。

 

3箇所回れば最低でも10件、10箇所回れば30件、30箇所回れば100件近くも紹介されるでしょう。

 

 

「だったら、店舗開発は楽な仕事だ」と思った人はいませんか。

 

実際はこれだけ情報を集めても、そのほとんどは、繁盛の難しい立地またはやたらと賃貸条件の高い物件であることが多いのです。

 

 

それは

一度でも本気で物件を探す経験をした人なら

誰でも同意してくれるはずです。

 

業者さんは一つでも多くの物件を契約させたいと思っていますから、

どんな悪条件の物件であっても決して悪いことは書きませんし、

 

むしろどんな小さな利点であっても積極的に良い点であるように表現します。

 

「誇大表現」とまでいかなくても、調査して自分の目で見れば、

その物件がなかなか難しいことがわかるようになるはずです。

 

決して業者さん達の言うことを全て鵜呑みにしてはいけません。

 

 

問題は問題としてきちんと話すことが重要です。

 

つまり、店探し、物件探しは、慎重にやらなければいけないということです。

 

ベストの立地だが

 

とどのつまり、「時間がかかる」仕事だということです。

 

 

自分が店を出したい地域を決めたとしても、

実際に、自分の思った通りの条件を満たす物件が見つかるまで

3年以上かかるということも決して珍しいことではありません。

 

 

むしろ、自分で出したいポイントを決め、

そこに出店しているお店に働きかけ、閉店してもらい、

その代わりに自分の店を出す。

 

そういうやり方のほうが早かったりします。

 

もちろん、チェーン企業が出している店舗はそう簡単には落ちないでしょう。

 

ですから、個人で営業している店を狙います。

 

例えば、果物屋や酒屋。あるいは花屋や駐車場、駐輪場。こうした個人で営業しているような店は、

必ず近いうちに寿命を迎えます。

 

それは、経営者、オーナーの高齢化が進んでいるからで、

跡継ぎもいないようなケースも多々あるからです。

 

 

ベストの物件 赤坂

 

もし、あなたが人と話すことに抵抗を感じない性格なら、

個人的に親しくなるところから始めましょう。

 

そして、信頼を得た頃、本心を打ち明けることです。

 

たとえ、あなたが話し下手であっても、店を出したいという熱意は必ず伝わるはずです。

 

 

チェーン店というと賃貸条件をどんどん受け入れ、

店を増やしていっていると思われがちですが、

そんなことはありません。

 

けっこう一つ一つの物件で人間的な交渉をしているものです。

 

中には、営業中の店や居住している民家やガレージに目を付けて

オーナーの元に飛び込んでいって、

 

「この店譲ってくれませんか」というようなこともしています。

 

 

こういう熱意、執念が少しずつ実を結ぶ、それが店舗開発の実情です。

 

あなたも、TGに近く多くの人々に見えるその個人店・民家に働きかけてみませんか。

 

「ダメモト」です。

 

 

図にある民家は最も難しい物件の一つです。

 

 

 

「統計てきめん」の地図使用承認c昭文社第51G083号
(〆切 10/20)

(プロフィール)

林原安徳はやしはら やすのり
売上予測コンサルタント。昭和31年さいたま市生まれ。 東京大学卒業後、日本マクドナルド(株)に入社。出店調査部にて、1,000店舗単位の成功を決める「立地と売上予測」を基礎研究し実践応用する。
独立後、理論を独自に深耕させSORBICS(ソルビクス)と命名。これに基づき、チェーン展開する多くの企業をコンサルティングしている。主な著作に「実践・売上予測と立地判定」(商業界)「最新版 これが繁盛立地だ!」(同文舘出版)。無料メールマガジン「ソルブ通信」で最新の立地情報を配信中。

http://www.sorb.co.jp

 

 


 

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