千歳船橋のように住環境が良くなれば、人口は増え売上予測も高くなる

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小田急線の千歳船橋駅（E139°37′36.86″N35°38′38.68″）、現在の高架になった立派な駅舎が供用になったのは、2003年の暮れである。

それまでは、地上を走っており、駅と駅横の踏切りや商店街、自転車、人々でごった返し、乱雑、雑然というのが正直な印象の街であった。

その頃のマクドナルドは、これまた路地のようなところにあり、駅や踏切りなどのＴＧからMのゴールデンアーチが見える程度だった。店の形も「く」の字に変形であった。

ところが、この店はたいへん繁盛した。

素人目には決して良い立地には思えないような立地であったが、とにかくよく売れた（今は駅の北口のベストに近い立地に移転している）。

千歳船橋は、リトルマーケットであり、2016年の500ｍ圏での小売業年間販売額は、112億円とけっして多くはない。

人口は14,715人だが、1990年の12,552人以来ずっと増え続けている（17.2％増）。昼間人口も2000年の8,629人から2012年に11,146人。これも増えている。

人口の伸びを予測すると、20年後の2040年には18,068と22.8％増えようだ。

どうして増えているのか？年齢別人口の構成比を見ると東京都の平均とそれほど変わらない。15～24歳の比率が若干高いきらいはあるが、子供の比率は平均並みだ。

しかし、決定的に違うことがある。

それは、高所得世帯が多い点だ。1500万円以上世帯が東京都平均3.0に対して10.2％、1000万円以上～1500万円未満が同7.1％に対して8.7％、700万円以上～1000万円未満が同12.9％に対して18.2％である。もちろん、反対に低所得世帯は少ない。

所得が高いことは、ここでの婚姻件数が多くなることを意味する。果たして、婚姻数は2010年推計値で500ｍ圏内で103件であり、これは全国標準での理論値76件をかなり上回る。

しかし、出生数は多くない。全国標準では116人生まれることになるが、実際は112人にとどまるからだ。

ということは、自然的増加ではなく、転入という社会的増加があることになる。

高架の立派な駅ができるととも、街がきれいに整備され、マンションが増えて、駅前スペースや遊歩道ができるなど生活環境が良くなったことが人々の街に対する印象を良くしており、それが他からの人々の転入を促していると思われる。

ちなみに、500ｍ圏で共同1・2階建てに住んでいる人が2000年の1718世帯から2015年の1733世帯へと微増だが、共同3-5階建ては2177世帯から2585世帯へ大きく増え、共同6-10階建ては419世帯から833世帯へ、共同11階以上建ては45世帯から89世帯といずれも倍増している。

千歳船橋　高架駅

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