「撤退するのに恥も外聞もありません」 連載105-3

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「撤退するのに恥も外聞もありません」 連載105-3

店長の立地,開店・閉店,飲食店経営

2021/05/04 「撤退するのに恥も外聞もありません」 連載105-3

STEP(3)立地の改善

 

最後にできることは、立地の改善です。

 

立地の改善で、

もっとも改善しやすいのは「店への入り易さ」と「視界性」です。

 

たとえば、

ロードサイド店舗なら、

駐車場への入り易さや台数の改善があります。

 

入口間口(「切り下げ」と言われます)を6m以上に確保する必要があったり、

そもそも自店舗の駐車場だけでは不足するというようなこともあるはずです。

 

また、

仮に裏道や側道を迂回して入るような場合は、

駐車場にその案内板を設置することはきわめて効果的です。

 

一方、

通行人を対象とした立地ならば、

店のファサードが目立つことが不可欠です。

 

この点はよく見逃されることが多いのですが、

最も大事なことです。

 

お店の商品やサービスを目的に来てくれる(目的来店の)お客様でも、

店がどこにあるかがわかりやすいことは重要なことです。

 

探しても見えないということにでもなれば、

なかなかリピート来店は難しいと考えなければいけません。

 

これが売上不振の最大の理由になっているケースも少なくはありません。

仮にそうであったなら、

店の間口付近に掲示するべき店の名やメニューの配置を変えたり、

近くの道路や建物などにも店名/業態を明らかにした

野立て看板を設置することも考えなければなりません。

 

もちろん、

衝動来店の人々には、

「店が見えること」が来店する最大の動機となります。

視界性の改善は絶対不可欠です。

 

一方、

ロードサイドでの視界性は3点満点

3点:自然に見える、

2点:探せば見える、

1点:探しても見えない・気づかない)

 

で2点以上であることが望ましいと言えます。

 

店に近い側の車線から見えないなら、

反対側に看板を設置してみる必要があります(図4

 

さと 立地改善

4 和食レストランSの看板は店と反対側にあって、視界性を1から3へ改善した。この改善で売上は大幅改善したことは言うまでもありません。

 

結論的に言って、立地の改善でやることは限られています。

 

以上のように、駐車場や店への入り易さや視界性の改善がせいぜいのところです。

 

ですから、

これらの改善が必要ない場合や改善の見込みがないという場合においては、

手の打ちようがありません。

 

そうして、

すべてを実行しても売上や利益の改善ができなければ最後は「撤退」になります。

 

撤退するのに恥や外聞を気にする必要はありません。

速やかに撤退しましょう。

多くのチェーン企業が多くの撤退をしています。

 

早めに決断することになれば、それだけ傷口を拡げずに済みます。

迷ったときはすぐ撤退決断のための3STEPを開始してください。

 

撤退決断のための3STEP

図 撤退決断のための3STEP

 

 

 

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