誰も知らない通行量の測り方　連載82-3

（2）どんな人を測定すべきか

これも、実は悩ましいことばかりです。

「自力で歩ける人すべて」と普通は考えられます。

この場合、幼児でも入ってしまいますがこの辺りはその人の判断です。

幼児が自分の考えでお店に来てくれるでしょうか？

自転車に乗って通行する場合はカウントしませんが、自転車を転がしながら歩く人は数えます。

イタズラ盛りの小学生が通ったらどうでしょう？

２度も３度も通ることがあります。

配送のお兄さんが通ったらどうしますか？

隣の店から出てきた人はどうしましょう。

大人でも立ち止まり右往左往している人もいます。

夏祭りのお神輿が通り過ぎたらどうしましょう？

全部数えますか、それとも測定を放棄しますか？

デモ隊の場合はどうしましょうか？

都会で通行量調査をするときに、一番厄介なのは、人々があちこちで団子のようになって通り過ぎていくような場合です。

これはカウント不能です。

とはいえ、カウントしなければいけませんから、計数器を思いっきり速くカチカチやらなければなりません。

こういう「団子状態で歩いている人たち」は本人はまったく無意識で多くの人とくっついた状態なので、一瞬で別の団子状態に変化してしまいますので、見直すということができません。

（３）男女に分けて測定する

通行量調査で、年齢別やそれに類した分類をすることはひじょうに困難です。

せいぜい、男女に分けて測るのが精一杯です。

それでも、昨今は、男女に分類することが難しい人が多くなりました。

（４）計数器は自作

計数器は、１００円ショップで売っていますのでこれを2つ購入して、互いに接着して作ることをお勧めします（図8）。

もちろん、数千円する専用の計測器やスマホのアプリをお使いになるのも良いでしょう。