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「コバンザメ」はなぜ成立するのか? 連載23-3
レジャー施設や公園などはどうでしょう。
大きなレジャー施設なら、「レジャーランド&レクパーク総覧」(綜合ユニコム)でわかります(図6)。
レジャー施設
日本の有名なレジャー施設なら、ほぼその来場者数は調べられる。
しかし、こうしたものに載っているのはある程度有名な施設だけです。
小さな公園、レジャー施設は掲載されていません。
仕方がないので、こういうTGは、地図上で面積を計測したり、入園数を実測したりして大きさの目安を作ります。
時には、観光用の専門誌を数社分購入し、それらで紹介されている記事の文字数を数え、その平均値で代用することもあります。
ところで、交差点TGはどうでしょう。
その大きさを知るには、通行量を図るしかないでしょうか。
確かにその方法は確かな数値を与えてくれます。しかし、最低でも数時間は計測、しかも計測範囲が広いなどの理由であまり行われていません。
簡便的に行う方法は、交差点を形成するそれぞれの道路の幅を、電子地図帳で計測し、それぞれを掛け合わせるというものです。
仮に10m幅の道路と8m幅の道路が交差している場合は、10×10×8×8=6400ということになります。
ところで、TGは店の売上を左右する最大の立地要因です。
近くに大きいTGがあるかないかで店が存続できるか、撤退を余儀なくされるのです。
ですから、少しでも大きなTGを見つける必要があります。複数あればなお良い。
たとえば、最近では、駐輪場がTGとしてたいへん寄与していることもわかってきました。
とりわけ、駅のすぐ近くでの駐輪を禁止しているような場合、駅からはやや離れた場所に大きな駐輪場が用意してあることがしばしば見受けられます。
そうなると、この駐輪場こそ駅の代わりになるTGとしての力を発揮するのです。
もちろん、この場合のTGの大きさは収容できる自転車数ということになります。
自店に影響を与えるTGが、大型小売店のような商業施設であるときは、まさしく「コバンザメ」商法ということもできます。
スーパーマーケットの近くにコンビニエンスストアやお総菜専門店が出店していて驚いたことはありませんか?
「なぜスーパーで売っているものをわざわざ別の店でも買おうとするのだろう」そういう感想を持ったことはありませんか?
確かにそういう不思議さがあります。
競合するはずの商品が競合していない。
むしろ小さい店にとって大きな店は、より多くのお客様を集めてくれる存在です。
よく言われることがあります。
「新しいスーパーができると多くの店舗のお客が減って経営が苦しくなるけれど、
不思議と八百屋/果物屋だけはそういうことがまったくない。
共存どころか、より繁盛する。」
このことの確実な裏付けはとれていませんが、筆者も同じ感想を持っています。
TG(交通発生源)はコバンザメ商法を拡大したものです。
駅、大型交差点、学校、レジャー施設、公園そして駐輪場、こうしたさまざまなサメ=TGの近くにいれば外敵(同業店・ライバル店)から守られる。
ただし、そのためには、TGから直接見える(視界性が良い)、TGとTGとの動線上にあるなどの立地条件を満たしていなければなりません。
(プロフィール)
林原安徳はやしはら やすのり 売上予測コンサルタント。昭和31年さいたま市生まれ。 東京大学卒業後、日本マクドナルド(株)に入社。出店調査部にて、1,000店舗単位の成功を決める「立地と売上予測」を基礎研究し実践応用する。 独立後、理論を独自に深耕させSORBICS(ソルビクス)と命名。これに基づき、チェーン展開する多くの企業や個人をコンサルティングしている。主な著作に「実践・売上予測と立地判定」(商業界)「最新版 これが繁盛立地だ!」(同文舘出版)。無料メルマガを配信中。立地道場を東京、大阪、福岡で開催している。
「統計てきめん」の地図使用承認(C)昭文社第51G083号)
「コバンザメ」はなぜ成立するのか? 連載23-2 へ戻る
東京都港区南青山2-2-15 ウィン青山942 有限会社ソルブ 電話 03-3538-6603 メール問合せは、こちら ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
23/06/12
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レジャー施設や公園などはどうでしょう。
大きなレジャー施設なら、「レジャーランド&レクパーク総覧」(綜合ユニコム)でわかります(図6)。
レジャー施設
日本の有名なレジャー施設なら、ほぼその来場者数は調べられる。
しかし、こうしたものに載っているのはある程度有名な施設だけです。
小さな公園、レジャー施設は掲載されていません。
仕方がないので、こういうTGは、地図上で面積を計測したり、入園数を実測したりして大きさの目安を作ります。
時には、観光用の専門誌を数社分購入し、それらで紹介されている記事の文字数を数え、その平均値で代用することもあります。
ところで、交差点TGはどうでしょう。
その大きさを知るには、通行量を図るしかないでしょうか。
確かにその方法は確かな数値を与えてくれます。しかし、最低でも数時間は計測、しかも計測範囲が広いなどの理由であまり行われていません。
簡便的に行う方法は、交差点を形成するそれぞれの道路の幅を、電子地図帳で計測し、それぞれを掛け合わせるというものです。
仮に10m幅の道路と8m幅の道路が交差している場合は、10×10×8×8=6400ということになります。
ところで、TGは店の売上を左右する最大の立地要因です。
近くに大きいTGがあるかないかで店が存続できるか、撤退を余儀なくされるのです。
ですから、少しでも大きなTGを見つける必要があります。複数あればなお良い。
たとえば、最近では、駐輪場がTGとしてたいへん寄与していることもわかってきました。
とりわけ、駅のすぐ近くでの駐輪を禁止しているような場合、駅からはやや離れた場所に大きな駐輪場が用意してあることがしばしば見受けられます。
そうなると、この駐輪場こそ駅の代わりになるTGとしての力を発揮するのです。
もちろん、この場合のTGの大きさは収容できる自転車数ということになります。
自店に影響を与えるTGが、大型小売店のような商業施設であるときは、まさしく「コバンザメ」商法ということもできます。
スーパーマーケットの近くにコンビニエンスストアやお総菜専門店が出店していて驚いたことはありませんか?
「なぜスーパーで売っているものをわざわざ別の店でも買おうとするのだろう」そういう感想を持ったことはありませんか?
確かにそういう不思議さがあります。
競合するはずの商品が競合していない。
むしろ小さい店にとって大きな店は、より多くのお客様を集めてくれる存在です。
よく言われることがあります。
「新しいスーパーができると多くの店舗のお客が減って経営が苦しくなるけれど、
不思議と八百屋/果物屋だけはそういうことがまったくない。
共存どころか、より繁盛する。」
このことの確実な裏付けはとれていませんが、筆者も同じ感想を持っています。
TG(交通発生源)はコバンザメ商法を拡大したものです。
駅、大型交差点、学校、レジャー施設、公園そして駐輪場、こうしたさまざまなサメ=TGの近くにいれば外敵(同業店・ライバル店)から守られる。
ただし、そのためには、TGから直接見える(視界性が良い)、TGとTGとの動線上にあるなどの立地条件を満たしていなければなりません。
(プロフィール)
林原安徳はやしはら やすのり
売上予測コンサルタント。昭和31年さいたま市生まれ。 東京大学卒業後、日本マクドナルド(株)に入社。出店調査部にて、1,000店舗単位の成功を決める「立地と売上予測」を基礎研究し実践応用する。
独立後、理論を独自に深耕させSORBICS(ソルビクス)と命名。これに基づき、チェーン展開する多くの企業や個人をコンサルティングしている。主な著作に「実践・売上予測と立地判定」(商業界)「最新版 これが繁盛立地だ!」(同文舘出版)。無料メルマガを配信中。立地道場を東京、大阪、福岡で開催している。
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統計てきめん2プレミアのダウロードサイト
統計てきめん2プレミアの紹介動画5分
林原安徳:有)ソルブは、立地と高精度/売上予測で「不振店」を根絶します。
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