「200m」という不思議な距離 連載24-2

(有)ソルブ 林原安徳

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「200m」という不思議な距離 連載24-2

店長の立地,飲食店経営

2021/02/23 「200m」という不思議な距離 連載24-2

人の回遊限界は200m

 

今度は車ではなく、徒歩の話しです。

筆者は、店の住所を調べてきて、その店にたどり着くまで、人はどのくらいの範囲を歩き回るのか。

一度徹底的に調査したいと思っています。

というのは、筆者の経験上、どうやらこの範囲が、やはり200mくらいだという強い印象があるからです。

 

人は知らない土地を200m以上歩かない。

これを「回遊限界」と呼んでいます。

人はあるコンビニ店で特定の商品を見つけられなかったからといって次のコンビニまで200mもあるとそこまで歩こうとはしない。

逆に、どんなにコンビニが密集していてもそれらが200m以内にあれば、人はコンビニ間を回遊する。そういった事象をよく見かけます。

吉祥寺

図2 吉祥寺のマクドナルドを中心に200mの円を描くと、吉祥寺の主な大型商業施設がスッポリ入ってしまう。

これは、すべて200mという回遊限界の中にあることを意味している。

吉祥寺がとりわけ商業発展性が高いのはこのせいだとも言えます。

 

また、商店街やモールなどもそうです。

入り口付近から200m以上も入ると、自転車は別として、客層ががらりと変わっている。

実査中ほとんど近い距離で歩いていた上品なご婦人がいなくなっている。

反対に子連れの若い主婦、あるいは学生やOLが増えている。こんな経験をよくします。

 

吉祥寺という街がありますが、大型小売店が東急、西友、パルコ、丸井、ヨドバシカメラ・・といくつもあり、東京都内、都下からたくさんの人々を招いていますが、この大きな街も駅からおおむね200m内にすっぽり入ってしまいます(上図  )。

そして、この200mを超えると上記のように、“客層”ががらりと変わる。

 

これはたまたまなのでしょうか。

 

そこで、吉祥寺よりマーケットが大きい新宿をみてみましょう。

新宿

図3 新宿の東口は3つの異なる回遊動線が出来ています。Aは靖国通り以北、Bは同通りから甲州街道まで、Cは同街道以南です。

さすがに、“スッポリ”とは行きませんが、そして、少々の重なりがありますが、少なくとも新宿駅東口周辺には、3つの回遊円(地帯)を設定することができます。

これらの間、街の特性もやってくる人達の目的も異なります。

 

北から順にABCとすれば、Aは旧“コマ劇場”を中心とした飲食、レジャー街。

Bは三越、伊勢丹、丸井などのその多くは高級志向の店で、集まる人々は女性が多く、ファッションと流行を気にする人が多い。

Cは新しい地域。Bに近いが、年齢層はBよりやや低く、男性やカップルが中心。

 

来街している人が異なり、目的も異なる3つの地域があると考えると、新宿という超広域マーケットは理解しやすいですね。

 

 

 

 

 

 

 

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