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同業店は敵か、ライバルか? 連載15-2
こうした現象を説明するには、同業店同士で力を合わせてより多い客を呼ぶ、
そういう結果になっている、
と考えざるを得ません。
そうなると、同業店は“敵”どころか、“有力な味方”と考えなければいけませんね。
では、どうして、大きな売上減少があるのでしょう。
それは、市場拡大の比率が2ではなく、1・4だからです。
二つの同業店が同じ魅力ならば、それぞれの売上げは1・4÷2で、0・7になるからです。
つまり、3割もダウンしてしまうことになります。
しかし、問題はここからなのです。
もし、この場合でも、相手の同業店より、自店舗の魅力度合がひじょうに大きいような場合、売上減少は起きないのです。
つまり、競争力が高い場合です。
同業店が0・5対して自店が1・5と3倍あるならば、売上は0・7かける1・5で、1・05とほとんど影響を受けないどころか、若干の増加が起きます。
こういった関係は、飲食店のみならず、多くの業種業態で検証されています。
つまり、同業店の出店は、第一に市場拡大をもたらし、お客をたくさん連れてくる。
そして、第二に、互いの魅力度合によって、そのお客を取り合うようなことが起きる。
いわゆる、競争です。
こうしてみてくると、同業店は、決して「強い味方」でもないことがわかります。
やはり、商売の“ライバル”と言うべきでしょう。
切磋琢磨しあい、少しの改善でも毎日継続していく、そういった店舗が魅力度合=競争力を高めていくと考えられます。
ちなみに、こうした競争力を高めあう戦いで、その差が3倍以上離れてしまった場合、
残念ながらそのチェーンなり、店舗は撤退せざるを得ない結果になっています。
ですから、一番になることは難しいにしても、トップランナーとやや遅れるか、せいぜい競争力2倍以内の魅力度合の差に留めておかないといけません。
ところで、市場拡大は、常に1.4なのでしょうか。
実は違います。この1.4という値は同業店が同じブランドのチェーン店の場合に当てはまるものです。
いわゆる“自社競合”を起こしている場合の値です。
これがもし、同業店でなければ、つまり、まったく異なった商売の店、
例えば、ドラッグストアとファストフードのように売る商品も売り方も全くことなる店同士の場合、2以上の値をとります。
それはお客様の立場に立てば利用目的も動機も使い方も違うのですから当然といえば当然といえるでしょう。
異なる店同士は、お互いに影響しあうことなく、市場を倍増させるということです。
東京都港区南青山2-2-15 ウィン青山942 有限会社ソルブ 電話 03-3538-6603 メール問合せは、こちら ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
23/06/12
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こうした現象を説明するには、同業店同士で力を合わせてより多い客を呼ぶ、
そういう結果になっている、
と考えざるを得ません。
そうなると、同業店は“敵”どころか、“有力な味方”と考えなければいけませんね。
では、どうして、大きな売上減少があるのでしょう。
それは、市場拡大の比率が2ではなく、1・4だからです。
二つの同業店が同じ魅力ならば、それぞれの売上げは1・4÷2で、0・7になるからです。
つまり、3割もダウンしてしまうことになります。
しかし、問題はここからなのです。
もし、この場合でも、相手の同業店より、自店舗の魅力度合がひじょうに大きいような場合、売上減少は起きないのです。
つまり、競争力が高い場合です。
同業店が0・5対して自店が1・5と3倍あるならば、売上は0・7かける1・5で、1・05とほとんど影響を受けないどころか、若干の増加が起きます。
こういった関係は、飲食店のみならず、多くの業種業態で検証されています。
つまり、同業店の出店は、第一に市場拡大をもたらし、お客をたくさん連れてくる。
そして、第二に、互いの魅力度合によって、そのお客を取り合うようなことが起きる。
いわゆる、競争です。
こうしてみてくると、同業店は、決して「強い味方」でもないことがわかります。
やはり、商売の“ライバル”と言うべきでしょう。
切磋琢磨しあい、少しの改善でも毎日継続していく、そういった店舗が魅力度合=競争力を高めていくと考えられます。
ちなみに、こうした競争力を高めあう戦いで、その差が3倍以上離れてしまった場合、
残念ながらそのチェーンなり、店舗は撤退せざるを得ない結果になっています。
ですから、一番になることは難しいにしても、トップランナーとやや遅れるか、せいぜい競争力2倍以内の魅力度合の差に留めておかないといけません。
ところで、市場拡大は、常に1.4なのでしょうか。
実は違います。この1.4という値は同業店が同じブランドのチェーン店の場合に当てはまるものです。
いわゆる“自社競合”を起こしている場合の値です。
これがもし、同業店でなければ、つまり、まったく異なった商売の店、
例えば、ドラッグストアとファストフードのように売る商品も売り方も全くことなる店同士の場合、2以上の値をとります。
それはお客様の立場に立てば利用目的も動機も使い方も違うのですから当然といえば当然といえるでしょう。
異なる店同士は、お互いに影響しあうことなく、市場を倍増させるということです。
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