もう一つの神話、「商圏人口が多いと売れる」。 連載14-3 

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もう一つの神話、「商圏人口が多いと売れる」。 連載14-3 

店長の立地,商圏,飲食店経営

2021/02/13 もう一つの神話、「商圏人口が多いと売れる」。 連載14-3 

④さて、こうやって集めた情報をどう加工するかといえば、

例えば「Dという区画から来た」というお客様が10人いたとします。

 

 

そうすると、10÷1000で、全体の1%の人が来ていることがわかります。

 

さて、このD区画、仮に500人の人が住んでいたとします。

そうすると、そのうち何人の人が来店していることになるのでしょうか。

 

この数字を出すには、

月間の客数を用います。これが例えば、3000人だとしたら、その1%ですから30人が来ていることがわかります。

 

では、これはD区画の人の何%でしょうか。30÷500で、6%ですね。

 

 

この数字のことを住民浸透度係数と呼びます。

 

この係数を、最初に決めたすべての区画について計算します。

 

そして、これが最後の仕上げですが、

⑤それらすべての区画のうち、住民浸透度係数が5%以上の区画だけ、

ピンクで色塗りをします。

 

 

 

こうやって出来たピンク色の全体、これが「正しい商圏」です。

正しい商圏 売上 散布図 グラフ

図5 散布図(横軸:正しい商圏の人口、縦軸:売上)

 

「正しい商圏」で算出した人口は、売上ときわめて関連していることがわかります。

お分かりでしょうか?

 

要するに、「正しい商圏」とは、住民浸透度係数が5%以上の地域の合計だということです。

 

 

こうやって、正しい商圏を描けば、必ず「商圏人口が多いと売れる」ということが証明することができます(図5)。

売上を伸ばしたければ、商圏を広げれば良いということがわかります。

商圏 グラフ

図4

住民浸透度係数が5%以上の区画を色塗りしたものです。これが「正しい商圏」です。

 

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(プロフィール)

林原安徳はやしはら やすのり
売上予測コンサルタント。昭和31年さいたま市生まれ。 東京大学卒業後、日本マクドナルド(株)に入社。出店調査部にて、1,000店舗単位の成功を決める「立地と売上予測」を基礎研究し実践応用する。
独立後、理論を独自に深耕させSORBICS(ソルビクス)と命名。これに基づき、チェーン展開する多くの企業や個人をコンサルティングしている。主な著作に「実践・売上予測と立地判定」(商業界)「最新版 これが繁盛立地だ!」(同文舘出版)。無料メールマガジン「ソルブ通信」で最新の立地情報を配信中。

 

 


 

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