もう一つの神話、「商圏人口が多いと売れる」。 連載14-2 

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もう一つの神話、「商圏人口が多いと売れる」。 連載14-2 

店長の立地,商圏,飲食店経営

2021/02/13 もう一つの神話、「商圏人口が多いと売れる」。 連載14-2 

最近はもっときわどい「商圏」が出回り始めました。

 

それは、「ドライブタイム商圏」とか呼ばれているものです。

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図3 時間圏

これは、弊社のGIS(統計てきめん)で、車で5分で来店可能な範囲を自動計算させたものです。

 

この図がイコール商圏ではありません(本文参照)。

 

これは、今まで一律に○○KMと言っていたものを、

 

「同じ距離でも、地域によって渋滞や信号待ちがあったり、

迂回道路になっていたりで、同じ時間では到達できない」

 

という理由から、

実際の道路を走ってみたときに、

同じ時間で到達できる範囲を「商圏」としよう

という考えから生まれたものです。

 

 

この背景には、GIS(地理情報システム)というITシステムの進化があります。

 

いままで人間には計算できなかったルート探しが自動的にできるようになりました。

自動車のナビゲーションシステムはその一つですね。

 

だから、

これも円商圏とおなじように、

誰がやっても、同じ形を描くことができ、

同じ人口を得ることができます。

 

つまり客観性があります。

 

では、

これなら円商圏と違って、

「商圏人口が多いと売れる」と言えるでしょうか?

これも、残念ながら、そうとは言えません。

 

これは

「ドライブタイムの時間が同じ」ことイコール「商圏」であることは、

決して証明されていないからです。

 

ですから、

「ドライブタイム商圏」のように「商圏」と入れて書くことはいけないのです。

正しい商圏の描き方

では、どうしたら正しく商圏を描くことができるのでしょうか?

これには、2通りの方法があります。

 

そのうち、誰がやっても同じような結果が描ける方を説明しましょう。

 

 

これは、オブジェクテリア(対象商圏)と呼びます。

これは、実際に来店されているお客様を調査して、その商圏を決定するというものです。

メッシュ図

図2

お客様調査をする場合に使う地図

国が決めたメッシュ図を市販の地図に重ねておくと、調査しやすく集計しやすいです。

 

 

 

手順を簡単に説明しますと、

 

①まず、お客様が来店しているであろう範囲をカバーできる地図を用意します。

 

②次にこの地図を、町丁目などの境目ごとに、区画にして太いペンで囲んでおきます。

 

③この地図をお客様に見せ、

「この地図のどの区画からいらっしゃいましたか?」と質問し、

予め決めておいた区画番号を答えてもらうのです。

 

 

このときの質問は「どの区画にお住まいですか」とか、

ビジネス街なら「どの区画にお勤めですか」というようにしても構いません。

 

こうして、できれば1000人のお客様にお聞きします。

 

 

 

 

 

もう一つの神話、「商圏人口が多いと売れる」。 連載14-3 へ続く

 


 

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