同業店は敵か、ライバルか? 連載15-3

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同業店は敵か、ライバルか? 連載15-3

店長の立地,飲食店経営

2021/02/14 同業店は敵か、ライバルか? 連載15-3

 

街が大きくなるということは、単に店数が増えるだけではなく、

それこそいろいろな種類の店ができるわけですから、市場拡大は著しく増えることを意味します。

 

だから、街は多くの人を呼ぶことができるわけです。

 

この市場拡大に関してちょっと面白いことが見つかっています。

 

それは、業種業態がある程度似通っているような場合、右記のように全く異なった場合よりも、市場拡大がひじょうに大きくなる傾向にあるというものです。

 

例えば、和食レストランと洋食レストランがあると市場拡大は2に近いのですが、

ここに中華レストランといういずれに対してもよく類似したような業態の店ができますと、

市場拡大は3ではなく、4や5に近い値になることがあるのです。

 

この理由はまだあまりよくわかっていませんが、類似性の高い店が増えることによって、その立地の価値(魅力度合)が格段と上がるのだと推測されます。

ですから、より広い商圏からお客様を呼び寄せ、頻度も増やすのでしょう。

 

資本力があるチェーン店では、類似の業態をいくつも開発し、同じ敷地に複数同時に出店させ標準以上の売上を実現させるという戦略をとっているのはこの効果を知っているからです。

 

 

郊外では、類似な店が同じ幹線道路沿いに数十~数百mときわめて近い範囲にいくつも並んでいるような状況を見かけませんか。

 

これは“外食ゾーン(領域)”と呼ばれますが、これも同じ理屈です。

このゾーンは、地域に対して強い吸引力を発揮するのです。

だから、このゾーン内は標準より売れます。

 

注意すべきは、このゾーンから離れた立地です。

 

ゾーンに吸引されるあおりをくらってしまい、その立地では商売は難しくなります。

 

不振店になりやすいのはこうした立地ですから注意してください。

M社の事例

表 M社の事例

1店のときの売上げが100とした場合、2店目を出店した時の合計売上を示しています。

市場拡大は、1.6~1.8と、本文の1.4よりかなり高めですが、これは、2店がやや離れているのと、

後から出た店のほうが、店舗規模(客席数)が大きいためです(例、既存店の客席数0に対して、新店は100席等)。

 

 

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(プロフィール)

林原安徳はやしはら やすのり
売上予測コンサルタント。昭和31年さいたま市生まれ。 東京大学卒業後、日本マクドナルド(株)に入社。出店調査部にて、1,000店舗単位の成功を決める「立地と売上予測」を基礎研究し実践応用する。
独立後、理論を独自に深耕させSORBICS(ソルビクス)と命名。これに基づき、チェーン展開する多くの企業や個人をコンサルティングしている。主な著作に「実践・売上予測と立地判定」(商業界)「最新版 これが繁盛立地だ!」(同文舘出版)。無料メールマガジン「ソルブ通信」で最新の立地情報を配信中。

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