側道は家賃が要らない敷地だとも言える

ロードサイド店舗で、到達容易性を高めるのが、「側道」という存在である。

側道が威力を発揮するのは、駐車場への進入間口が狭い場合である。

店の横にある側道があれば、その側道へ一旦進入し、そしてその側道側の間口から駐車場への進入ができる。

また、駐車場が狭い場合でも、側道を挟んで反対側に駐車場を確保できる場合もある。

進入ばかりではない。駐車場から出る場合でも、一旦側道へ出てから、側道を通って店前の自動車道路に出ることができる。

しかも、そうした使い方をしたところで、側道部分の土地に家賃は不要である。

ならば、賃料無料の敷地ができたのと同じであり、損益分岐点もそれだけ下がるというものだ。

こうして、側道の存在は立地にとって有利に働くことが多い。

交差点に近い物件では、側道が別の広い道路につながっていることも多く、それだけ店に到達するための選択肢が増えることも多くなる。

ちなみに、マクドナルドの郊外店では、側道があるおかげで間口の狭い店がドライブスルーを実現できることがある。

側道のように店に到達する手段は多いほど良いことは確かだ。