売上予測は店の損益分岐点を300、600、1200万円のどこに置くべきかを決める

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売上予測は店の損益分岐点を300、600、1200万円のどこに置くべきかを決める

店舗営業,売上予測

2020/04/29 売上予測は店の損益分岐点を300、600、1200万円のどこに置くべきかを決める

1980年代のマクドナルド各店の損益分岐点の売上(月商)はほとんど店で1000万円より高かった。

とりわけ、ドライブスルー郊外店の場合は、高く地方都市の郊外でさえ、1500万円以上であった。

 

損益分岐点とは、利益が出る、利益がプラス(黒字:利益が出る)になるか、ならないか(赤字になる:損をする)の分岐点を言う。

 

損益分岐点が高ければ、それなりに高い売上がなければならない。

損益分岐点が高いということは、投資額や営業経費が多いということを意味する。

 

マクドナルドの場合、厨房で使うほとんどの器具、機材がステンレス製の特注品である。ステンレス(錆びない鉄)といっても簡単なものから完全に錆びないものまであるが、もちろん使うものは特急品であるから、これがひじょうに単価が高い。

もちろん、店もすべて内装、外装デザインは有力デザイナーによる特別仕立てで、設計料金も高いし、素材も独自の輸入品が多く高い。

なんだかんだと、ドライブスルー店だと建築費だけで1憶円かかることは珍しくなかった。

 

これと同様な初期投資を行って店舗展開をしたのが、土風炉や高田屋といった居酒屋、蕎麦屋を展開したTASCOだったが、店舗面積1坪当たり100万円の建築費をかけていた。

 

損益分岐点の売上の算出方法は、固定費÷(1-固定費%)で表される。

仮に、社員給与や家賃、減価償却費などの固定費が総額で600万円で、1万円を売上るために必要な原材料費等の変動費用が6000円だとしよう。

すると、変動費率は60%であるから、利益が0でああるとした場合の固定費は40%である。

というわけで、600万円÷(1-40%)=1000万円が損益分岐点売上というわけである。

 

同じ変動費用、すなわち、売上が高くなるに従い増える経費の比率がずーと同じであれば、固定費をできる限り下げることが望ましい。

ふつう固定費が月600万円もあるなどというのは論外であろう。社員を固定で採用したとしても、家賃と合わせて200万円がひとつの上限目安である。

また、飲食業の場合、変動費はその大部分は原材料費である。原材料費は、50%だと高すぎる(お客には喜ばれるが)。10~20%になれば理想的だがこれも難しい。

だから、30%くらいが適当であろう

すると、損益分岐点は200万円÷(1-30%)=285万円

だいたい300万円。

 

この300万円/月あたりが個人、零細企業で損益分岐点を越えて利益が出る(成立する)目標となる売上と言えよう。

チェーン展開をする、あるいは、フランチャイズ店展開をするのであれば、この倍、600万円が目安である。

 

マクドナルドのようなモンスターフランチャイズならその倍、1200万円と言える。

 

300万円、600万円、1200万円。これらの損益分岐点が飲食業に限らずけっこう多くの業種業態に共通しているのも面白いところである。

候補店の売上予測がなされると、これらの3つのうちどこに損益分岐点を置けばよいかがわかることになる。

 

土風炉

 

 

 


 

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