良い立地は多くの人の助けがあるから成り立っている 連載 99-2 050-6877-6225 048-711-7195 107-0062 東京都港区南青山2-2-15-942 月~金 9:00~18:00
まず、商圏は、「近い」と感じてくれる範囲に「多くの人々がいる」必要があります。
例えば、この「近い」距離は、店の魅力度合いによっても変わりますが、
だいたい「5分」と言われています。
これを距離に換算すると徒歩なら時速3~4kmで250~330mです。
自動車なら時速30~40kmで、2500~3300mです。
ということは、
仮に道路に面していたとしても、
お店の直近(250~330m圏内)に人がたくさん住んでいなければ、
「立地は悪い」ことになります。
では、
その直近にさえ多くの人がいてくれれば良いか?
というと、それは間違い。
来店理由の一番は、
「通りすがり」です。
これは、
人々が歩く動線、車で走る道路に沿っていること
を意味します。
というと、
「店舗前交通量が多いこと」となりそうですが、
実はことはそう単純ではありません。
もちろん、交通量は少ないより、
多い方が「通りすがり」するひとは多いことは確かです。
でも、交通量が多くなればなるほど、反って問題になることが2つあります。
それは、「視界性」が悪くなることと、
「IN/OUT」が悪くなることです。
交通量が多いと、
第一に
バス・トラックなどの大型自動車が多数含まれる
ことになり、
これらの後続車には、道路脇にある建物や景色は著しく見えなくなります。
また、
スピードがどうしても速くなり見落としがちになり、
仮に、あなたのお店を見つけたとしてもその地点では、
もうブレーキをかけることもできないということも起きます。
ですから、
「通りすがり」とは言っても、
あなたの店の場所をよく知っているお客様が多くいることが重要です。
すると、
近くに住んでいる人の多くが使うような道であること
も重要になってきます。
いわゆる
近隣の人があまり利用しない産業道路なのか、
それとも近隣のほとんどの人が利用する生活道路なのかを判別することです。
数字で表すなら
「バス・トラック・タクシー・特殊車両」
の比率を測定してください。
これが合計で5%未満なら、
高い生活性のある道路ということになります。
図2-1 イオンモール
図2-2 マルエツ
はやしはらやすのり
売上予測コンサルタント。有限会社ソルプ代表。日本マクドナルドで出店調査を担当。独自に深めた立地理論をもとに 200 社以上のチェーン企業をコンサルティングしている。著書に『実践 売 上予測と立地判定』 (商業界)、『最新版 これが「繁盛立地」だ!』 (同文 館出版)など。東京大学卒。 http:// sorb.co.jp
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