商店街で失敗する立地上の理由 連載19-2

売上予測 30年の実績

048-711-7195

107-0062 東京都港区南青山2-2-15-942

月~金 9:00~18:00

lv_r

商店街で失敗する立地上の理由 連載19-2

店長の立地,飲食店経営

2021/02/18 商店街で失敗する立地上の理由 連載19-2

第二に、商店街は、図2のように、道が縦横に走っていることが多く、どこからでもアクセスできてしまうことです。

 

どの道からでもまんべんなく来ることができます。

逆に言えば、とりわけ集中度の高い道や交差点がないということです。

それでは、どこにも優位な立地がないことになってしまいます。

map2

図2 神奈川県内の著名な商店街

TGとなりうる鉄道駅や大型小売店はない。

この商店街には10か所の出入り口があるため、人々はどこからでも出入りできます。したがって、集中度の高い場所がないので有利な立地ができません。

 

 

第三に、商店街の中に、人々の購買をもっぱら引き受けるスーパーマーケットや量販店などのTGがないことが多い。

もちろん、すべての商店街がそうなっているわけではありませんが、こうしたTGがあるのとないのでは、繁盛の度合いに雲泥の差が生まれます。

 

これと似たような例として、商店街の駅よりの場所に、大きな百貨店が出店したS市のケースがあります(図3)。

map3

図3 埼玉県のS市の某駅

もともと商店街は駅から連なるように存在していましたが、駅前の再開発事業で、その間に百貨店が割り込む形になりました。そうしたら、途端に商店街の客入りは減ってしまい、まるで百貨店が「商売の壁」のように立ちはだかっているようです。

 

 

その当時は、「大きな百貨店ができれば、近隣の町からもお客が来てくれて、この商店街も潤うだろうから大賛成」だったようですが、いざ出店してしまうと全く反対の結果になってしまいました。

 

確かに、百貨店の出店によって、近隣から今までより多くのお客さんが来るようになったのですが、このお客さんが商店街のほうまで来てくれなかったのです。

そればかりか、今まで、駅を利用してでもやって来てくれていたお客さんもこの百貨店に吸い込まれるようになってしまった。

 

つまり、百貨店が商売上の大きな壁になってしまったのです。

反対に、同じS市の隣りの駅では、反対に、GMSが駅から600mのところに出店してくれたおかげで、その間の商店街はひじょうに潤うようになりました(図4)。

駅とGMSとの間に強い動線が形成されたからです。

map4

図4 図3の駅の隣の駅

こちらの場合は、駅から600mも離れたところにGMS(量販店)ができたために、駅から新たな動線が形成されたため、商店街は潤うようになりました。

 


 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
林原安徳:有)ソルブは、立地と高精度/売上予測で「不振店」を根絶します。

東京都港区南青山2-2-15 ウィン青山942 有限会社ソルブ
電話 03-3538-6603 メール問合せは、こちら
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

TOP