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立地の基本中の基本は「人間を考えること」です
立地の基本中の基本
これから、立地の基本を話していきましょう。
とはいえ、同じ事を書くわけではありません。
また、今まで書いたことを引き写したりすることもありませんからどうぞご安心ください。
立地を考える上で一番大切な視点。 それは、何だと思いますか?
それは、「人間を考えること」です。
もう少し突っ込んで言うと「人間の心理や行動原理について考えること」です。 このことは、ほかのマーケティングと言われていることと共通します。
立地では、他のマーケティングと異なるところがあります。 それは、“現実の地理条件”についての考察も必要だという点です。
例えば、“視界性”という立地概念があります。 これは、人間の“視覚という感覚“に関して理解することであると同時に、“店と店以外の背景についての関係性”を理解すること”でもあります。
また、“よい立地”とはどういう立地か?
それは、“多くの人々が、「必然的に」行ってしまうような場所”です。 この場合の「必然的に」とはどういうことを指すのでしょうか。
この説明のためには、 「人々にどのような心理的必然性があるか」ばかりでなく、物件の場所について「その地理的条件がどのようになっているか」を知らなければならないことでもあります。
要するに、どんな立地でも見破れる「立地の達人」になろうと思ったら、“人間について”と、“地理的な状況について”の2つについて、よくよく考える習慣をつけておく必要があるということです。
単に、“人間の心理”だけ考えられれば良い、とか、“地理的な状況”が読み取れれば良い、という単純なものではないということです。
そして、もう一つ重要なのは物事を柔軟に考えるということです。
例えば、セミナーやコンサルティングの最中に、「先生、商業施設は、どのくらい大きければTG(トラフィックジェネレーター:交通発生源)と呼んで良いのですか?」 と聞いてこられる人がいます。
こういう質問には、「自店舗よりも10倍以上のお客さんが来られるようでしたら、TGと呼んでも良いですよ」と私は答えます。 ただし、これは正確な答えではありません。 自分の店よりも文字通り「桁違い」に多くのお客さんが来ている ということを、言い換えたに過ぎないのです。
私が本当に言いたいことは、 「自店舗に相当な影響を与える」ことがTGとしての本来の意味だと いうことです。 「自店舗に影響する」とは、「お客さんを連れてきてくれること」です。 そういう意味では、実は、近隣の同業店(ライバル店、競合店)もTGの一種です(その詳しい理由と証拠はこれから書いていきます)。
たとえば、商業集積力が高いところほど自店舗の売り上げも高くなるのは、 それだけ多くの、お客さんを連れてきてくれるTG(=同業店)があるからと 考えることができます
このように考えなければ(柔軟に思考できないコチコチの頭では)“競合”という概念と“商業集積力”という概念はただ矛盾するだけになってしまいます。
TGという概念があるので、いずれの概念も、統一的に、矛盾することなく扱うことができるのです。
ですから、TGは、立地の理論の中でも最も重要な概念です。
20年前は、このTGという概念がなかったため、 立地の概念は、みなバラバラでした。 そういうバラバラの概念=言葉を、いくら組み合わせて考えたところで正しい結論を導くことはできません。
今でも20年以上も前の立地理論を唱えている人がいるようです。 そういう話は鵜のみにしないよう気をつけてください。
次回からは、以上の3点を踏まえながら、 TGや同業店について、もっと具体的に書いていきます。
23/06/12
22/05/20
21/12/30
21/08/04
21/08/03
21/08/01
21/07/31
21/07/10
21/07/09
21/07/08
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立地の基本中の基本
これから、立地の基本を話していきましょう。
とはいえ、同じ事を書くわけではありません。
また、今まで書いたことを引き写したりすることもありませんからどうぞご安心ください。
立地を考える上で一番大切な視点。
それは、何だと思いますか?
それは、「人間を考えること」です。
もう少し突っ込んで言うと「人間の心理や行動原理について考えること」です。
このことは、ほかのマーケティングと言われていることと共通します。
立地では、他のマーケティングと異なるところがあります。
それは、“現実の地理条件”についての考察も必要だという点です。
例えば、“視界性”という立地概念があります。
これは、人間の“視覚という感覚“に関して理解することであると同時に、“店と店以外の背景についての関係性”を理解すること”でもあります。
また、“よい立地”とはどういう立地か?
それは、“多くの人々が、「必然的に」行ってしまうような場所”です。
この場合の「必然的に」とはどういうことを指すのでしょうか。
この説明のためには、
「人々にどのような心理的必然性があるか」ばかりでなく、物件の場所について「その地理的条件がどのようになっているか」を知らなければならないことでもあります。
要するに、どんな立地でも見破れる「立地の達人」になろうと思ったら、“人間について”と、“地理的な状況について”の2つについて、よくよく考える習慣をつけておく必要があるということです。
単に、“人間の心理”だけ考えられれば良い、とか、“地理的な状況”が読み取れれば良い、という単純なものではないということです。
そして、もう一つ重要なのは物事を柔軟に考えるということです。
例えば、セミナーやコンサルティングの最中に、「先生、商業施設は、どのくらい大きければTG(トラフィックジェネレーター:交通発生源)と呼んで良いのですか?」
と聞いてこられる人がいます。
こういう質問には、「自店舗よりも10倍以上のお客さんが来られるようでしたら、TGと呼んでも良いですよ」と私は答えます。
ただし、これは正確な答えではありません。
自分の店よりも文字通り「桁違い」に多くのお客さんが来ている
ということを、言い換えたに過ぎないのです。
私が本当に言いたいことは、
「自店舗に相当な影響を与える」ことがTGとしての本来の意味だと
いうことです。
「自店舗に影響する」とは、「お客さんを連れてきてくれること」です。
そういう意味では、実は、近隣の同業店(ライバル店、競合店)もTGの一種です(その詳しい理由と証拠はこれから書いていきます)。
たとえば、商業集積力が高いところほど自店舗の売り上げも高くなるのは、
それだけ多くの、お客さんを連れてきてくれるTG(=同業店)があるからと
考えることができます
このように考えなければ(柔軟に思考できないコチコチの頭では)“競合”という概念と“商業集積力”という概念はただ矛盾するだけになってしまいます。
TGという概念があるので、いずれの概念も、統一的に、矛盾することなく扱うことができるのです。
ですから、TGは、立地の理論の中でも最も重要な概念です。
20年前は、このTGという概念がなかったため、
立地の概念は、みなバラバラでした。
そういうバラバラの概念=言葉を、いくら組み合わせて考えたところで正しい結論を導くことはできません。
今でも20年以上も前の立地理論を唱えている人がいるようです。
そういう話は鵜のみにしないよう気をつけてください。
次回からは、以上の3点を踏まえながら、
TGや同業店について、もっと具体的に書いていきます。