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“ジャージ”で出歩く主婦がいたら、商圏の質はこうして見抜く
売上予測をエクセルで極める その29 商圏の質 “ジャージ”で出歩く主婦がいたら、商圏の質はこうして見抜く
年末は商売多忙をきわめるシーズンです。ここで、店舗の昨対比を取り戻せるか、予定の出店が果たせるか、大きく業績に影響します。防犯・防災対策や従業員の体調管理も忘れずしっかり行いながら一所懸命稼ぎましょう。
さて、今回は「商圏の質」についてのお話しです。難しそうな感じがしますか?でも、とても大切な立地の概念ですからしっかり身に着けてください。
まず、「商圏の質」は、二つあります。一つは「住民の質」で、もう一つは「流入の質」です。
「住民の質」とは、文字通り、その地域に住んでいる人々の「質」、「特性」を指しているものです。 例えば、年齢別の人口比や男女比、1世帯人員数とかいったものです。 これらは、各市区町村の統計課に行けば教えてもらえますし、今では、国の総務省が運営しているe-Stat(イースタット)というWEB上のサイトでも公開していますので簡単に手に入るようになりました。 仮に、年齢別の人口で、商圏内における若年層の20-24才の比率が全国や都道府県の平均と比べて突出的に多ければ、その年代の人が住んでいるのですから、購買力は高いとは言えないが、若者向けの商品がよく売れるというようなことが予測できます。 学生が多い商圏はコンビニの売上げが高いということは以前からよく言われています(実際その通りですが)。
仮に、年齢別の人口で、商圏内における若年層の20-24才の比率が全国や都道府県の平均と比べて突出的に多ければ、その年代の人が住んでいるのですから、購買力は高いとは言えないが、若者向けの商品がよく売れるというようなことが予測できます。 学生が多い商圏はコンビニの売上げが高いということは以前からよく言われています(実際その通りですが)。 こうしたこと以外に、もっと詳しく「住民の質」を知ることができます。それは、5年に1度実施、公表される「国勢調査」を用いることです。 国勢調査でわかる項目の一覧を表1にあげました。
一目でたくさんの項目があることがおわかりでしょう。これらをしっかり分析しうまく利用すると既存店の売上げアップを容易にすることさえあります。 例えば、一戸建て住宅よりも集合住宅が多いと、ポスティングの効率が高い地域であることがわかります。また、通勤・通学に、“自動車”や“自転車”などよりも“電車”で利用する住民が多い地域は、駅構内や電車内に広告を出した方が、効果が望まれます。さらに、住民の教育学歴もわかりますので、その学歴に応じた収入やライフスタイルを推定、想定できますから、ニュービジネスが良いのか、伝統的な商売が向いているのかの判断材料にもなります。
ところで、国勢調査は、調査から公表まで約3年というタイムラグが必ず生じます。このため公表された時点で、「古い」という感覚を持つ人が多いのですが、「地域の特性」を見るという観点から、よほどの新興住宅地、新興高層マンションでもできない限り、あまり神経質にならないほうが良いと筆者は思っています。
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21/12/30
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21/08/03
21/08/01
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21/07/10
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売上予測をエクセルで極める その29 商圏の質
“ジャージ”で出歩く主婦がいたら、商圏の質はこうして見抜く
年末は商売多忙をきわめるシーズンです。ここで、店舗の昨対比を取り戻せるか、予定の出店が果たせるか、大きく業績に影響します。防犯・防災対策や従業員の体調管理も忘れずしっかり行いながら一所懸命稼ぎましょう。
さて、今回は「商圏の質」についてのお話しです。難しそうな感じがしますか?でも、とても大切な立地の概念ですからしっかり身に着けてください。
まず、「商圏の質」は、二つあります。一つは「住民の質」で、もう一つは「流入の質」です。
「住民の質」とは、文字通り、その地域に住んでいる人々の「質」、「特性」を指しているものです。
例えば、年齢別の人口比や男女比、1世帯人員数とかいったものです。
これらは、各市区町村の統計課に行けば教えてもらえますし、今では、国の総務省が運営しているe-Stat(イースタット)というWEB上のサイトでも公開していますので簡単に手に入るようになりました。
仮に、年齢別の人口で、商圏内における若年層の20-24才の比率が全国や都道府県の平均と比べて突出的に多ければ、その年代の人が住んでいるのですから、購買力は高いとは言えないが、若者向けの商品がよく売れるというようなことが予測できます。
学生が多い商圏はコンビニの売上げが高いということは以前からよく言われています(実際その通りですが)。
仮に、年齢別の人口で、商圏内における若年層の20-24才の比率が全国や都道府県の平均と比べて突出的に多ければ、その年代の人が住んでいるのですから、購買力は高いとは言えないが、若者向けの商品がよく売れるというようなことが予測できます。
学生が多い商圏はコンビニの売上げが高いということは以前からよく言われています(実際その通りですが)。
こうしたこと以外に、もっと詳しく「住民の質」を知ることができます。それは、5年に1度実施、公表される「国勢調査」を用いることです。
国勢調査でわかる項目の一覧を表1にあげました。
一目でたくさんの項目があることがおわかりでしょう。これらをしっかり分析しうまく利用すると既存店の売上げアップを容易にすることさえあります。
例えば、一戸建て住宅よりも集合住宅が多いと、ポスティングの効率が高い地域であることがわかります。また、通勤・通学に、“自動車”や“自転車”などよりも“電車”で利用する住民が多い地域は、駅構内や電車内に広告を出した方が、効果が望まれます。さらに、住民の教育学歴もわかりますので、その学歴に応じた収入やライフスタイルを推定、想定できますから、ニュービジネスが良いのか、伝統的な商売が向いているのかの判断材料にもなります。
ところで、国勢調査は、調査から公表まで約3年というタイムラグが必ず生じます。このため公表された時点で、「古い」という感覚を持つ人が多いのですが、「地域の特性」を見るという観点から、よほどの新興住宅地、新興高層マンションでもできない限り、あまり神経質にならないほうが良いと筆者は思っています。