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催事場で成功すれば、だいじょうぶか -2
催事場や商業施設内で成功すれば、路面店はだいじょうぶか
まず、第一にマーケットの質が違います。SCなどでは、多くのお客様は、「何かを買う・何かのサービスを受ける」ために来ています。つまり、財布の紐はゆるいのです。それに対して、路面店では、必ずしもお金を使おうとしている人ばかりが歩いているわけではありません。これは、自動車道でも同じです。
財布の紐がゆるんだ人に販売するのと、そうでない人に販売するのでは自ずから売り易さは変わってきます。
第二は、TGの存在と影響度合いです。
SCなどの中にも、エスカレーターの踊り場やエレベータ前、SCなどの出入り口などは、人々が行き交ったり、滞留する場所で、そこは明らかにTGです。ですから、そういった場所に少しでも近いところに出店すれば立地は良好です。
これは路面店では特に重要で、TGとなる駅や大型商業施設、大型交差点の影響は大きいものです。こういう点では、確かにSCなどに出店するのと、路面店を出すのと共通します。しかし、決定的な違いがあります。
それは、SCなどでは人々はそうしたTG間を回遊しやすいのです。つまり、いくつもの回遊動線が出来ています。ですから、多少TGから離れていても、SCなどに訪れたお客様が自店舗に巡ってくる確率はひじょうに高い。だから、お客の取り逃がしは少なくなる傾向にあります。
でも、路面店ではそうはいきません。よほど大きなマーケット、つまりTGがいくつもある街でもない限り、動線は一つか二つです。そのどちらからも離れていれば、お店にお客が来る可能性がひじょうに低くなります。
SCなどでうまく行っても、路面店で失敗することが多いのはこの辺りの認識のずれが要因として大きいと思います。
それでは、逆はどうか。路面店で成功している飲食店がSCなどでうまくいきやすいか。これは多くの人がその通りと答えると思います。
路面店の立地で苦労、苦心しているチェーン企業の多くは、SCなどではうまく行っているのをよく目にします。このため、「これからは、路面店はやめて、SCなどに積極的に出して行こう」というように勘違いする企業も出てきます。それでは、本末転倒です。
もし、SCなどでの出店ができるようでしたら一度、挑戦してみることをお勧めします。余程ひどいロケーションでない限り、そこそこ以上の繁盛店ができるはずです。
しかし、そこで成功したからといって、すぐに路面店でもうまくいくとは早合点しないようにしてください。路面店は、TGの位置関係や視界性評価、到達容易性などの立地の観点と、家賃などの経済条件などをよくよく勘案しながら慎重に進めていくべきものです。
図2 SC内におけるTG(交通発生源)の場所は、出入り口、エスカレータの踊り場、広場、核テナントの出入り口などが挙げられる。
図3 SC内のTGをそれぞれ結ぶと、お客の動線がわかる。これを矢印点線で描いてあるが、ほとんどのテナントがこの動線に沿うように配置されていることがわかる。つまり、こうしたSC内なら、どのテナントにも必ずお客が巡ってくることが分かる。
23/06/12
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催事場や商業施設内で成功すれば、路面店はだいじょうぶか
まず、第一にマーケットの質が違います。SCなどでは、多くのお客様は、「何かを買う・何かのサービスを受ける」ために来ています。つまり、財布の紐はゆるいのです。それに対して、路面店では、必ずしもお金を使おうとしている人ばかりが歩いているわけではありません。これは、自動車道でも同じです。
財布の紐がゆるんだ人に販売するのと、そうでない人に販売するのでは自ずから売り易さは変わってきます。
第二は、TGの存在と影響度合いです。
SCなどの中にも、エスカレーターの踊り場やエレベータ前、SCなどの出入り口などは、人々が行き交ったり、滞留する場所で、そこは明らかにTGです。ですから、そういった場所に少しでも近いところに出店すれば立地は良好です。
これは路面店では特に重要で、TGとなる駅や大型商業施設、大型交差点の影響は大きいものです。こういう点では、確かにSCなどに出店するのと、路面店を出すのと共通します。しかし、決定的な違いがあります。
それは、SCなどでは人々はそうしたTG間を回遊しやすいのです。つまり、いくつもの回遊動線が出来ています。ですから、多少TGから離れていても、SCなどに訪れたお客様が自店舗に巡ってくる確率はひじょうに高い。だから、お客の取り逃がしは少なくなる傾向にあります。
でも、路面店ではそうはいきません。よほど大きなマーケット、つまりTGがいくつもある街でもない限り、動線は一つか二つです。そのどちらからも離れていれば、お店にお客が来る可能性がひじょうに低くなります。
SCなどでうまく行っても、路面店で失敗することが多いのはこの辺りの認識のずれが要因として大きいと思います。
それでは、逆はどうか。路面店で成功している飲食店がSCなどでうまくいきやすいか。これは多くの人がその通りと答えると思います。
路面店の立地で苦労、苦心しているチェーン企業の多くは、SCなどではうまく行っているのをよく目にします。このため、「これからは、路面店はやめて、SCなどに積極的に出して行こう」というように勘違いする企業も出てきます。それでは、本末転倒です。
もし、SCなどでの出店ができるようでしたら一度、挑戦してみることをお勧めします。余程ひどいロケーションでない限り、そこそこ以上の繁盛店ができるはずです。
しかし、そこで成功したからといって、すぐに路面店でもうまくいくとは早合点しないようにしてください。路面店は、TGの位置関係や視界性評価、到達容易性などの立地の観点と、家賃などの経済条件などをよくよく勘案しながら慎重に進めていくべきものです。
図2 SC内におけるTG(交通発生源)の場所は、出入り口、エスカレータの踊り場、広場、核テナントの出入り口などが挙げられる。
図3 SC内のTGをそれぞれ結ぶと、お客の動線がわかる。これを矢印点線で描いてあるが、ほとんどのテナントがこの動線に沿うように配置されていることがわかる。つまり、こうしたSC内なら、どのテナントにも必ずお客が巡ってくることが分かる。
私は、立地と高精度/売上予測で「不振店」を根絶します。
有)ソルブ(StoreOpeningRiskBusters) 林原安徳
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