売上予測のデータは2通りある

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売上予測のデータは2通りある

売上予測,統計

2020/07/21 売上予測のデータは2通りある

売上予測のデータには、2種類あります。

一つは、統計値やさまざまの実測値を使う「ハードデータ」、もう一つは、実査などで得られる限りなく感性に近い数値などの「ソフトデータ」だ。

 

言うまでもなく、立地の判定や売上予測においては、感性が大きな比重を占める。

「動線上にある、ない」や「100m離れた地点から、店舗ないし看板を、自然に知覚できる」など立地のポイントが、重要な判断材料だからだ。

 

ハードデータは、たいてい、定義がしっかりしていれば、確定できる。だから、固い。ハードというわけだ。

これに対して、ソフトデータはやわい。

定義をいろいろ行っても、定義内、定義外のどちらにも属さないようなものが出てしまう。

 

たとえば、通行量というデータは、ハードデータか?というと、実はかなり怪しい。

 

通行量とは、物件前を通る人々の数である。では、定義されたとは言えない。物件前とはどこからどこまでか?まず、このことで例外がいろいろできる。

物件直前の5m範囲内と言ってもそれはやや正確になっただけで、5.1mの地点を通るのはどうか?そもそも、この範囲をどの地点から測るのか?すぐ問題はできる。

人々といっても、赤ん坊は含まれるのか、つえをついて歩く高齢者はどうか、自転車に乗って通ったらどうだ、自転車を引きながら通ったらどうだ。人々の定義も作る必要がある。さらに、その人が行ったり来たりしたらどうか?お祭りの神輿担ぎやデモ隊が通ったらどうする?警察官が通ったら?

店の前に車が停まり中から降りる人がいたらどうする、・・・ことほど左様に問題は出てくる。

 

ということは、定義が難しいということは、通行量もソフトデータである。

通行量はことほど左様に、定義の難しいソフトデータだからこそ、売上予測においては、あまり反映されないのかもしれない。

 

また、統計データにしても同じだ。

 

国勢調査や商業統計調査は、決して、そこにいる人々、一人一人のデータではない。

地域別に集計したデータであって、総量としての状態が分かるだけに過ぎない。

たとえば、4次メッシュは約500m四方の中の人々の総量を表している。すると、理論上、その500m四方に均等に人々が散らばって存在していると想定している。

しかし、実際は、500m四方と言えども、どこかに集中していたりするものだ。

さらに、2km圏という円で集計すると、最大20メッシュくらいが按分集計されるので、果たしてそれが正確と言えるのか?

そもそもの問題として、どの4次メッシュに、どの住所の世帯や事業所を所属させるのかについても、ピッタリでないことがいくらでも考えられる。

同一の住居、ビル、施設が、異なるメッシュに属しているというようなことはいくらでもある。

 

しかし、だからといって、売上予測や立地判断に使わないわけにはいかない。

だから、ハードデータとソフトデータは、明確に分かれるのではなく、程度の問題である。

 

事実、統計データはきちんと使うと有用なデータとして役立つ。

実査のソフトデータも、粘り強く定義することで、「固さ」を増す。

 

売上予測データは、そうした数値化の確からしさがあって初めて役立つというものだ。

 

 

通行量 人々 たくさん

 


 

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