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車線数が多い=交通量が多い道路沿いのお店は繁盛するか?
売上予測コンストラクターの林原琢磨です。
よく、ロードサイド立地においては、
「交通量の多い道路沿いのお店ほど売上げが高い」
というようなことが言われます。
確かに、これは感覚的には当たり前の話でしょう。
まったく車が通らないような道路沿いに出店しても、
そこで繁盛するイメージが湧くはずもありません。
「立地」というと、こうした交通量や通行量のことだと思っている人もいるほど、
昔から売上げに関わる重要な要因としてピックアップされてきました。
しかしながら、弊社では30年近くに渡り、様々な業種業態の分析をしてきましたが、
売上予測モデルを構築した際に、交通量や通行量のデータをそのまま使ったモデルは、
まったくといっていいほど存在しません。
その理由は様々あり、説明を始めるとブログでは収まらない長さになってしまうのですが・・・・
本日は、感覚的に「それはそうだ」と思えるお話をひとつ。
まず、片側一車線の道路と、三車線ずつある道路とでは、
どちらの方が交通量が多いと思いますか?
もちろん、ケースバイケースではあると思いますが、
基本的には車線が多い方の道路ですよね。
多くの車が往来する理由があるから車線が多く設計されているのですし、
車線が多ければ通りやすいですから、交通量も多くなって然るべしです。
では、車線数が多い道路沿いのお店ほど、売上げは高いのでしょうか?
答えは、NOです。
ご自身が車を運転しているイメージをしてみてください。
道路沿いにお店を見つけた時、車線が一本しかなければ、
そのまま直前でスピードを落とし、ハンドルを切って入ればいいだけです。
しかし、車線が多い道路ではここにもうひと手間、
「車線を変更する」という行動が加わる場合があります。
そうしなければならないということは、入店しようと思ったら、
より遠くからその準備をしなければいけないということです。
一般的には、普通に走っている車がお店に気付き、減速して入店行動をするまで、
「100m」程度の距離が必要であると言われています。
ここに車線変更が加われば、もっと距離が必要です。
それだけ遠くからお店に気付いてもらう必要がありますが、
実際のところ、そこまで視界性の良い看板を設置するのはほとんどの場合至難の業です。
ましてや、反対側の車線から入店しようと思ったら、
それがどれほど大変なハードルになるかは、皆さまお分かりになるでしょう。
つまり、極端なことを言ってしまえば、
「複数の車線があって交通量が多い道路であったとしても、
来店するのは一番店側の車線を走っている車だけ」
ということになるのです。
もちろん、実際はそこまで極端ではありませんが、
でもそれくらい言い切ってもいいくらいに、
車線数が多ければ多いほど車がお店に入る心理的ハードルは高まるのです。
こうしたことを考えたら、「交通量が多ければ売上げは高まる」とは言えませんよね。
この他にも、交通量が売上げに関係ない理由は沢山あるのですが、
今回はこのことだけ、ご納得いただけたらと思います。
東京都港区南青山2-2-15 ウィン青山942 有限会社ソルブ 電話 03-3538-6603 メール問合せは、こちら ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
23/06/12
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21/08/04
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21/08/01
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売上予測コンストラクターの林原琢磨です。
よく、ロードサイド立地においては、
「交通量の多い道路沿いのお店ほど売上げが高い」
というようなことが言われます。
確かに、これは感覚的には当たり前の話でしょう。
まったく車が通らないような道路沿いに出店しても、
そこで繁盛するイメージが湧くはずもありません。
「立地」というと、こうした交通量や通行量のことだと思っている人もいるほど、
昔から売上げに関わる重要な要因としてピックアップされてきました。
しかしながら、弊社では30年近くに渡り、様々な業種業態の分析をしてきましたが、
売上予測モデルを構築した際に、交通量や通行量のデータをそのまま使ったモデルは、
まったくといっていいほど存在しません。
その理由は様々あり、説明を始めるとブログでは収まらない長さになってしまうのですが・・・・
本日は、感覚的に「それはそうだ」と思えるお話をひとつ。
まず、片側一車線の道路と、三車線ずつある道路とでは、
どちらの方が交通量が多いと思いますか?
もちろん、ケースバイケースではあると思いますが、
基本的には車線が多い方の道路ですよね。
多くの車が往来する理由があるから車線が多く設計されているのですし、
車線が多ければ通りやすいですから、交通量も多くなって然るべしです。
では、車線数が多い道路沿いのお店ほど、売上げは高いのでしょうか?
答えは、NOです。
ご自身が車を運転しているイメージをしてみてください。
道路沿いにお店を見つけた時、車線が一本しかなければ、
そのまま直前でスピードを落とし、ハンドルを切って入ればいいだけです。
しかし、車線が多い道路ではここにもうひと手間、
「車線を変更する」という行動が加わる場合があります。
そうしなければならないということは、入店しようと思ったら、
より遠くからその準備をしなければいけないということです。
一般的には、普通に走っている車がお店に気付き、減速して入店行動をするまで、
「100m」程度の距離が必要であると言われています。
ここに車線変更が加われば、もっと距離が必要です。
それだけ遠くからお店に気付いてもらう必要がありますが、
実際のところ、そこまで視界性の良い看板を設置するのはほとんどの場合至難の業です。
ましてや、反対側の車線から入店しようと思ったら、
それがどれほど大変なハードルになるかは、皆さまお分かりになるでしょう。
つまり、極端なことを言ってしまえば、
「複数の車線があって交通量が多い道路であったとしても、
来店するのは一番店側の車線を走っている車だけ」
ということになるのです。
もちろん、実際はそこまで極端ではありませんが、
でもそれくらい言い切ってもいいくらいに、
車線数が多ければ多いほど車がお店に入る心理的ハードルは高まるのです。
こうしたことを考えたら、「交通量が多ければ売上げは高まる」とは言えませんよね。
この他にも、交通量が売上げに関係ない理由は沢山あるのですが、
今回はこのことだけ、ご納得いただけたらと思います。
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林原安徳:有)ソルブは、立地と高精度/売上予測で「不振店」を根絶します。
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