売上予測の一番簡単な方法は「平均予測法」 連載26-3

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売上予測の一番簡単な方法は「平均予測法」 連載26-3

店長の立地,売上予測,飲食店経営

2021/02/25 売上予測の一番簡単な方法は「平均予測法」 連載26-3

すると、ルール2が働きます。
売上予測は、720万円以下300万円以上ということになります。

さて、ここでもう一つ、ルール3があります。
ルール3 多数の既存店がある場合は、その中で、最上位と最下位の実績を除いて平均を出す。
すると、ここの事例では300万円と1200万円を除くことになります。
計算式は、こうなります。
(800+600+700)÷3=700
これで、6店舗目の売上予測は700万円となります。

この「平均予測法」は、売上予測としては、決して高い精度にはなりませんが、そこそこの精度はあります。また、同業店がない、同業店の売上がわからないという場合は、1号店目、2号店目の売上予測ができません。
加えて、どんな立地要因の違いが、売上の違いになっているのかが推定できない場合(つまり、立地についての素養がないような場合)は、ルール2のやり方は難しいでしょう。
こうした難点があるにも関わらず、最初に、この方法を取り上げたのは、大きなメリットもあるからです。
まず、第一に、簡単であることです。
第二には、売上が300万円以下の店が多い場合、努力目標としてもけっこう有効なことが多いからです。
そして、第三には、この予測方法が、他のさまざまな予測方法の最低基準になります。

無予測予測

図表2

図表2は、実在する大手飲食チェーン企業甲社の15年前、全店で135店だったころの売上実績値(月商;千円単位)と予測値です。
予測は2号店から順次、平均予測法で行っています(この表はそのルール1のみで算出してあります。

ですからこれを特に「無予測予測」と呼んでいます)。

すぐわかるように、確かに、予測値に対して実績値は上や下にぶれています。

 

中には520万円という予測に対して、1316万円という嬉しい実績を得ている品○▽店もあれば、

576万円という予測に対して、236万円にしか届かなかった八○店もあります。

 

そして、この表の一番右下に、38%という値が出ています。これが、この無予測予測の平均ハズレ度です。
このハズレ度が、実際の分析担当者がしっかり売上予測をしっかり行っているかを知る手掛かりになります。

甲社の担当者は、ハズレ度はその頃15%でした。 つまり、ひじょうに「優秀」だと言うことができます。
みなさんも別のやり方で売上予測を行う際には、この平均予測法(無予測予測)でのハズレ度を計算し、比較してみてください。

すると精度の向上があったのか、なかったのかタチマチにわかります。

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図表3
(プロフィール)
林原安徳はやしはら やすのり
売上予測コンサルタント。昭和31年さいたま市生まれ。 東京大学卒業後、日本マクドナルド(株)に入社。出店調査部にて、1,000店舗単位の成功を決める「立地と売上予測」を基礎研究し実践応用する。
独立後、理論を独自に深耕させSORBICS(ソルビクス)と命名。これに基づき、チェーン展開する多くの企業や個人をコンサルティングしている。主な著作に「実践・売上予測と立地判定」(商業界)「最新版 これが繁盛立地だ!」(同文舘出版)。無料メルマガを配信中。

 

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