「200m」という不思議な距離 連載24-3

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「200m」という不思議な距離 連載24-3

店長の立地,飲食店経営

2021/02/23 「200m」という不思議な距離 連載24-3

200m離れると競合影響が強くなる

 

立地を評価するとき大きなウェイトを占めるのが、同業店の存在です。同業店が出ているから弊社は出店をとりやめようという弱気な企業もあれば、同業店があろうと勝ち抜けるから出店しようという強気な企業もあります。いずれにせよ、同業店の存在は意識するものです。

 

立地論では、競合とは、市場拡大と競争という2つの異なる作用の結果であるとされています。つまり、同業店があると、その同業店のおかげで市場が拡大する作用が起きると同時に、お客様に比較されることによって、店の優劣が評価されるようになる。これが競争です。

 

商圏重複と市場拡大

同業店の存在によって、どれだけ客数が増えるかを示したものが市場拡大係数ですが、これは通常1.4から2くらいの値をとります。

 

競争は相対的なものですので、これを数値化したものが競争力係数です。

1が基準となり、片方が1.2であれば、もう一方は0.8という具合です。

 

さて、自店舗の隣りに、同業店がオープンした。

しかし、売上げはほとんど落ちなかった。

 

 

こういう事例がたくさん報告されています。

これとは反対に、離れているのでほとんど影響はないと思っていたのに、オープンした途端、自店舗の売上げが下がった。

こういう事例が時々見つかります。

 

それが決まって、店と店の間の距離が200mなのです。

ですから、最近は、近距離に同業店が出てもあまり心配する必要はない、それよりどの位の距離に出るかを聞かせてください、と言うことにしています。

 

店が互いに近いと、その地点への集客効果(市場拡大)は大きくなるが、この200mという距離があるとその効果が途端に下がってしまう。

先ほどの回遊限界と関係しているのかもしれません。

 

ちなみに、この200mは徒歩圏のみならず、自動車来店客を対象とした立地でも起きるようです。不思議ですね。

みなさんも200mにまつわる立地の不思議を見つけたら編集部にご一報ください。

 

 

(プロフィール)

林原安徳はやしはら やすのり
売上予測コンサルタント。昭和31年さいたま市生まれ。 東京大学卒業後、日本マクドナルド(株)に入社。出店調査部にて、1,000店舗単位の成功を決める「立地と売上予測」を基礎研究し実践応用する。
独立後、理論を独自に深耕させSORBICS(ソルビクス)と命名。これに基づき、チェーン展開する多くの企業や個人をコンサルティングしている。主な著作に「実践・売上予測と立地判定」(商業界)「最新版 これが繁盛立地だ!」(同文舘出版)。無料メルマガを配信中。立地道場を東京、大阪、福岡で開催している。電話03-3226-1452

http://www.sorb.co.jp

 

 

 

 

 

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林原安徳:有)ソルブは、立地と高精度/売上予測で「不振店」を根絶します。

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