行動ベクトルが郊外ロードサイドの立地良否を決める 連載17-2

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行動ベクトルが郊外ロードサイドの立地良否を決める 連載17-2

店長の立地,統計てきめん2プレミア,商圏,飲食店経営

2021/02/16 行動ベクトルが郊外ロードサイドの立地良否を決める 連載17-2

これを考えているうちに、分かった共通点がありました。どの商圏も広がっている方向がいずれも東京都心へ向かう方向とほぼ一致したのです。

出店配置

 

この広がりを説明するために、行動ベクトルという概念が考案されました。

 

つまり、東京郊外や埼玉県など周辺地域の人々の行動ベクトルは「東京都心方向」へ向かっている。

 

文字通り人々がこの行動ベクトルに沿って行動しているなら、店舗を利用する確率も、その方向に沿った立地にある店舗のほうが、そうでない店舗よりも高くなるのは当然。だから、道路の位置関係に関係なく、行動ベクトルに沿って商圏が広がる。このように解釈できました。

 

 

もっと具体的に言うならば、東京都心から見て、西方向にある八王子、立川地域は、西から東に行動ベクトルがあるため、商圏は東西に広がります。

 

また、反対に東方向にある千葉県では、東から西へ行動ベクトルができるため商圏はやはり東西方向に広がります。

同様に、都心より北方向にある埼玉県では、北から南へ向けて行動ベクトルができますので、商圏は南北に広がります。

 

重要なことは、通勤・通学で、ミクロ的(微視的)には駅やバス停、スーパー、ショッピングセンターといったいろいろな場所、いろいろな方向に向かって人々は行動していても、マクロ的(巨視的)には、周辺広域にわたって大きな似たような方向性がある行動をしているということです。

 

それまで、郊外ロードサイド店の立地は、店前交通量やショッピングセンターなどの商業施設との位置関係、視界性評価やインアウト評価程度と、頼りにできる指標がひじょうに少なかったものでした。

ですから、この行動ベクトルという概念とそれに伴う商圏設定が生まれたことは、立地の考え方を大きく前進させました。

 

行動ベクトルの描き方

 

ところで、行動ベクトルの意味はわかっても、その描き方が分かっていないと困りますね。もちろん、前回で説明したように、ひじょうに狭い範囲では、例えば、駅や商業施設へ向けた矢印を描けばそれで済みます。しかし、広域の場合ではどうでしょうか?

 

 

 

 

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