人々の大きな流れを知っておこう 連載80-1

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人々の大きな流れを知っておこう 連載80-1

店長の立地,商圏,飲食店経営

2021/01/30 人々の大きな流れを知っておこう 連載80-1

連載80 
2016
11月号 [店長が知っていると得する立地の応用] 44回目

 

人々の大きな流れを知っておこう

行動ベクトルの話し

(有)ソルブ 代表 林原安徳

 

 

駅前に立地している店ならば、お客様がどのあたりから来店しているか、およその見当がつきます。つまり、お店から駅へ向かう方向とは反対の方向から来店している、それもお店の前の道を通る人々の中から来てくれている。そうした見当が付きます(図1)。

 

 

行動ベクトル

スーパーマーケットのような商業施設の近くにある場合でも同様です。

駅やスーパーマーケットはいわゆるTG(ティージー:交通発生源)なので、一般的に人々は、TGに向かってやってきます。つまり、TGに近い店は、そのTGにどこから人々がやってくるかが分かれば自ずと自店のお客様がどこからやってくるかも大体わかるのです。

 

しかし、そうしたTGが近くになかったり、徒歩客より車来店客が多いような立地、つまり、ロードサイド立地ではどうでしょう?

来店手段が、徒歩よりも自動車が多いのですから、商圏が広いことは理解できます。

しかし、例えば店が南北方向に伸びる道路に面している場合、南と北どちらのほうが遠くまで広がっているでしょうか?

実は、これは、TGの考え方を応用して、「人々の大きな流れを知る」ことで意外に簡単にわかるのです。

それは、TGとして「大都市」を当てはめるのです。

大都市とは、地方にあっては、県庁所在地や人口がきわめて密集した都市を指しますし、首都圏や大阪圏のように地域全体に人口が密集しているようならば、その商業集積(人口ではありません)の中心地を指します。

 

そうすると、人々はその大都市に向けて行動していると仮説することができます。この人々の行動の方向のことを立地では「行動ベクトル」と呼んでいます。

こうした行動ベクトルが存在することは、容易に確かめることができます。

 

例えば、平日の電車です。朝方に満員になるのはどちらの方向でしょう?

大都市に向かう方ですか、その反対ですか?

また、大きな河川に架かった橋。朝方と夕方、渋滞するのはそれぞれどちらの方向でしょう。

つまり、朝方、満員になる電車が向かう方向が、大都市に向かう方向であり、行動ベクトルの方向です。橋で朝渋滞になる側から渋滞にならない側に向かう方向が行動ベクトルの方向です。

 

この「行動ベクトル」を理解すると、店の周囲の人々の大きな流れを知ることができます。

 

 


 

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