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お客様に見せる一番簡単で役立つ地図の作り方 連載78-1
連載78 2016年9月号 [店長が知っていると得する立地の応用] 42回目
お客様に見せる一番簡単で役立つ地図の作り方
インターネットの普及で最近は人々のプライバシー意識がたいへん強くなった。多くの家庭に、書類裁断機(シュレッター)が置いてあります。
こういう時代に、お客様の本音を聞き出すのは容易なことではありません。例え答えてくれたとしても本当のことを言っているかわからないのです。
とりわけ商圏調査ともなるとお客様の一番大事な「住所」を聞き出さなければならないので余計たいへんです。
自分が答えた住所が悪用されるのではないかと疑っているからです。
「名前を聞かないのだから、関係ないだろう」と考えるのは甘い。仮に、「○○町の△番地にお住まいですね」と場所をぼかしたように聞いてもなかなか本当のことは言わない。
ある企業では、住所は郵便番号だけにとどめているくらいです。
しかし、郵便番号だけでは、その番号が示す範囲が広すぎて、商圏調査とは言えないものになってしまいます。
できるだけ、詳細に人々の住む場所を知る必要があります。
そこで、今回は、メッシュを使った地図の作り方を紹介しましょう。
まず、完成品です。図表1のような地図が作れると良いのです。
これならば、お客様は住所を答える必要はありません。「Dの4です」という具合に答えれば良いので、安心です。住所を聞かずに記号数字で答えていただくという点がキモです。
しかし、この区切りはデタラメに作ってはいけません。正しい位置に正確に線を引いておく必要があるのです。
「統計てきめん2プレミア(注1)」を使えば、雑作もなく簡単に作れるのですが、このソフトウェアをお持ちでない人でも、無料で簡単に作れる方法を示しましょう。
まず、このメッシュですが、これは国が定めた方法によって作ります。とはいえ、そんな方法を勉強する必要はありません。
前回紹介した「jSTAT MAP」を使いましょう。
「ログイン」、「集計場所を指定する」、「エリアを作成する」までは前回と同じようにして行います。
ちなみに、画面には、通行人対象立地なら、せいぜい東西南北2~3km、ロードサイドで車を対象とする立地なら東西南北5~6kmの範囲が入れば良いでしょう。
統計データを決める
今回はたくさんある「種類」の中から「H22国勢調査(500mメッシュ)」を選んでください。これは、平成22年10月に行われた調査を500メッシュで集計したデータです。
聞きなれない「メッシュ」という言葉の意味を説明しておきます。
これは、決められた緯度経度で作られています。
最初に、経度1度、緯度3分の2度(=40分)ごとのマス目を作ります(図表2)。
これが1次メッシュと呼ばれるものです。兵庫県明石市に東経135度が南北に通っていることは有名です(図表3)。
さて、こうやって区切ると、1次メッシュは偶然にも日本のあたりでは、東西約80km、南北約75kmくらいの四角形ができます。
そこで、東西南北それぞれを8等分すると、1辺が10kmくらいの四角形ができます。これが2次メッシュ。さらに、東西南北を10等分して、3次メッシュを作るとその各辺は約1kmになり、最後に2等分すると一辺が約500mの4次メッシュができます。こうやって順繰りにしかし正確に作ってあるのがメッシュという図形です(図表4)。
(お客様に見せる一番簡単で役立つ地図の作り方 連載78-2)へ続く
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2016年9月号 [店長が知っていると得する立地の応用] 42回目
お客様に見せる一番簡単で役立つ地図の作り方
インターネットの普及で最近は人々のプライバシー意識がたいへん強くなった。多くの家庭に、書類裁断機(シュレッター)が置いてあります。
こういう時代に、お客様の本音を聞き出すのは容易なことではありません。例え答えてくれたとしても本当のことを言っているかわからないのです。
とりわけ商圏調査ともなるとお客様の一番大事な「住所」を聞き出さなければならないので余計たいへんです。
自分が答えた住所が悪用されるのではないかと疑っているからです。
「名前を聞かないのだから、関係ないだろう」と考えるのは甘い。仮に、「○○町の△番地にお住まいですね」と場所をぼかしたように聞いてもなかなか本当のことは言わない。
ある企業では、住所は郵便番号だけにとどめているくらいです。
しかし、郵便番号だけでは、その番号が示す範囲が広すぎて、商圏調査とは言えないものになってしまいます。
できるだけ、詳細に人々の住む場所を知る必要があります。
そこで、今回は、メッシュを使った地図の作り方を紹介しましょう。
まず、完成品です。図表1のような地図が作れると良いのです。
これならば、お客様は住所を答える必要はありません。「Dの4です」という具合に答えれば良いので、安心です。住所を聞かずに記号数字で答えていただくという点がキモです。
しかし、この区切りはデタラメに作ってはいけません。正しい位置に正確に線を引いておく必要があるのです。
「統計てきめん2プレミア(注1)」を使えば、雑作もなく簡単に作れるのですが、このソフトウェアをお持ちでない人でも、無料で簡単に作れる方法を示しましょう。
まず、このメッシュですが、これは国が定めた方法によって作ります。とはいえ、そんな方法を勉強する必要はありません。
前回紹介した「jSTAT MAP」を使いましょう。
「ログイン」、「集計場所を指定する」、「エリアを作成する」までは前回と同じようにして行います。
ちなみに、画面には、通行人対象立地なら、せいぜい東西南北2~3km、ロードサイドで車を対象とする立地なら東西南北5~6kmの範囲が入れば良いでしょう。
統計データを決める
今回はたくさんある「種類」の中から「H22国勢調査(500mメッシュ)」を選んでください。これは、平成22年10月に行われた調査を500メッシュで集計したデータです。
メッシュの意味
聞きなれない「メッシュ」という言葉の意味を説明しておきます。
これは、決められた緯度経度で作られています。
最初に、経度1度、緯度3分の2度(=40分)ごとのマス目を作ります(図表2)。
さて、こうやって区切ると、1次メッシュは偶然にも日本のあたりでは、東西約80km、南北約75kmくらいの四角形ができます。
そこで、東西南北それぞれを8等分すると、1辺が10kmくらいの四角形ができます。これが2次メッシュ。さらに、東西南北を10等分して、3次メッシュを作るとその各辺は約1kmになり、最後に2等分すると一辺が約500mの4次メッシュができます。こうやって順繰りにしかし正確に作ってあるのがメッシュという図形です(図表4)。
(お客様に見せる一番簡単で役立つ地図の作り方 連載78-2)へ続く
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