不振店に転勤になった時のアピール方法 連載69-2

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不振店に転勤になった時のアピール方法 連載69-2

店長の立地,店舗営業,販売促進,飲食店経営

2021/01/08 不振店に転勤になった時のアピール方法 連載69-2

ステップ1 運営の立て直し。

 

まず、店舗内の運営を立て直しましょう。それも、あなた好みに。

あなた自身が働いていて楽しいというチームを作りましょう。やり方は千差万別かもしれませんが、あなたの正当な指示がいつでも従業員に喜んで受け入れてもらえるような環境を作りましょう。

従業員には、店長が代わったというだけで反発する人もいます。だから、反発が多少あるくらいで挫けてはいけません。あなたは店舗の理想を掲げ、あなたは店舗の問題点を一つ一つ解決していきます。

そうして、数カ月経って、あなた好みのチームが出来上がっていればベストです。この時点で、売上が回復している必要はありません。

ロケーション

1  1号店と2号店の位置関係

1号店は駅からは300mほど離れていたが、その街に最初にできた店ということもあって繁盛していた。ところが、大型の商業施設が2つできたため駅方向からの客が激減して、売上は40%近くダウンした。それから、ほどなくして2つの商業施設TGの動線上に2号店がオープンした。その影響で1号店はさらに売上が40%ダウン、ピーク時の3割に減り不振店とたちまち化した。

ステップ2 QSCを上司に認めさせる

飲食店の運営に不可欠なことは、QSCが水準以上であることはご存知の通りです。

熱いものが冷めている、店内のそこかしこが汚れている、店員が返事もしないなどというQSCでは絶対にだめです。

あなたの優秀な目線でQSCを納得のいくレベルにまで引き上げておくことです。そして、上司に見てもらいましょう。スーパーバイザー以上なら誰でもOK。そして、あなたの店のQSCを知ってもらいましょう。

ここでのポイントは、その人達に「何でこんなにQSCが高い店なのに売上が今一パッとしないのかなあ」と思わせることです。

ステップ3 POPパフォーマンスを見せつける

さあ、あなたの最後の切り札です。

この店が営業努力だけではどうにもならない最悪の立地にあることを知らせる段階です。

ここであなたの本当の真価が問われます。

まず、大きなPOPをいくつも用意しましょう。もし、できることなら、人間が入れる着ぐるみ、どんなキャラクターでも良いですから用意しましょう。

 

 

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サンドイッチマンも古くからある効果的な看板。否が応でもこうした活動ができるのは、店のチーム力の証。店が努力していることをアピールするにも効果的。

 

そして、あなたはチームをいくつか作ります。そして、着ぐるみとPOPをもって、駅前でチラシ配りをしましょう。チラシは何でもいいです。招待券でも良いでしょう。それらを配りながら、大きな声で言ってください。「○○店です。宜しくお願いしまーす」。駅に降り立った人すべてに見えるように、行きわたるようにチラシ・招待券を配りましょう。

この活動を最低1週間は続けてください。

きっとこの活動をしてもお店は決して不振店から回復することはないでしょう。

それでも、良いのです。あなたがこの活動をしたことによって、たくさんの人が、「あの店たいへんなんだなあ」と思わせるだけで。

この活動はあなたが言わなくても、必ず本部にいるスタッフに伝わります。

「あの店はやっぱり立地が悪かったんだなあ。店長があそこまでして頑張ったのに売上が上がらないのだもの。店長には悪いことをした」

きっとこうなります。必ずあなたはチャンスをものにできます。

 

 

 

 

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はやしはら やすのり

売上予測コンサルタント。有限会社ソルブ代表。東京大学卒業。日本マクドナルドで出店調査を担当。独自に深めた立地理論をもとに多くのチェーン企業の経営者、個人起業家をコンサルティングしている。著書に『実践 売上予測と立地判定』(商業界)、『最新版 これが「繁盛立地」だ!』(同文館出版)など。

 

 


 

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林原安徳:有)ソルブは、立地と高精度/売上予測で「不振店」を根絶します。

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