交通量調査をやってみよう 連載64-1

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交通量調査をやってみよう 連載64-1

店長の立地,店舗開発,飲食店経営

2020/12/25 交通量調査をやってみよう 連載64-1

連載64 
2015
7月号 [店長が知っていると得する立地の応用] 28.回目

 

 

交通量調査をやってみよう

 

交通量って何なの?という方もいるかもしれませんね。確かに、お店の運営をしている人にとって、「交通量」は馴染みがないことかもしれません。

でも、交通量ってとっても大事なことなんです。そして、大事なんだけれど、それを誤解している人もいるのでその辺りの話しをしましょう。

交通量って何?

まず、交通量とは、人や自動車が特定の場所を通過する数のことを指します。

人だけの場合を特に「通行人交通量」あるいは単に「通行量」と呼んで区別したりすることがあります。

交通量調査として代表的なものは、国土交通省が5年毎に国道や都道府県道などの主要道路の決まった場所で決まった時期と時刻で調査しているものがあります。そして、これらはインターネット(図1)やCD-ROM(図2)で「道路交通センサス」という名前で公表されています。

全国的なものはこれくらいですが、最近では、警視庁が東京の主要交差点での交通量を平成25年と26年に調査し公表しています。

人の交通量(=通行量)は、大都市でそれぞれ独自に調査していたり、商工会議所や商店会などが調査しているものがありますが、全国をくまなく調査した公的なものは、ありません。

 

 

交通量

図1

 

交通量

 

図2

 

 

この点を誤解している人はいっぱいいるのですが、ありません。

つまり、通行量調査は、ほとんどの場合、誰もが自力で調査するしかありません。でも、簡単です。誰でもできます。

交通量調査の目的は?

国や自治体が行う交通量調査の目的と言えば、道路交通の円滑化を図るためや、交通事故を減らすための施策を作るための基礎資料を作ることにあります。いずれも商店の経営とは直接的には関係ありません。

商店会などが調査する通行量なら少しは関係してきます。

ただ残念なことに、この調査でも結果を活かすために分析できる人は少ないようです。だから、役に立つなんてことを聞かないのかもしれませんね。

では、企業が調査する場合はどうでしょう。その多くは、新店調査、つまり、新店を出すための立地調査の一環として行われています。

早い話が、「通行量が1日1万人以上あれば良好な立地」というような基準を設けて、その基準を満たしているかどうかを調査しているのです。中には、通行量の内○%(例えば3%など)がお客になるという仮説を立て、新店の売上予測を計算しているところもありますが、これはたいてい当たりません(交通量が分かれば売り上げが分かるという考えを筆者は「交通量神話」と呼んでいます)。

すると、交通量調査は何の役にも立たないと思われるかもしれませんが、そんなことはありません。

役に立たないのは分析できていないからに過ぎません。

 

通行量は”休平比”を見る

例えば、インターネットで公開されているさいたま市が行った通行量調査の結果があります(さいたま市主要駅周辺地区歩行者通行量調査報告書)。これで見ていきましょう。

これは平成22年の10月に行ったもので、大宮駅・浦和駅・岩槻駅周辺の主な歩行者道路で調査しています。平日と休日の2日間で、時間は午前10時から午後9時までの11時間。全部で80地点です。アルバイトを雇って1方向に付き日当1万円を支払っていれば少なくとも80×2方向×2日×1万円=320で320万円もかけて行った調査です。

ところが残念なことに、この報告書には○○の通行量が一番多いとか、前年に対して増えているとか、減っているということしか書かれていません。要するに何が分かったのかサッパリわかりません。

これではお金の無駄遣いです。結果の地図も何だか分かりません(図3)

 

交通量

図3

 


 

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