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ライバル店ができて影響を受ける立地 連載61-1
連載61 2015年4月号 [店長が知っていると得する立地の応用] 25.回目
ライバル店ができて影響を受ける立地
高みを目指そうとすると、人には必ずライバルができるものです。それはスポーツであれ、学問であれ、芸能や技術でも同じです。
そして、店舗運営でもまったく同じです。
良いサービス、人気のある商品を提供すればするほど、その店を目指してライバル店は生まれ、仕掛けてくるものです。
ライバル店は、別名「競合店」ですが、”競い合う店”ですから意味は同じです。でも、競合しているというと、なぜか取り合いをしている、敵対しあっているようなイメージがありますね。
だからといって、決して心得違いをしてはいけません。
よく、「自店の売上が下がったのは競合店ができたからだ」あるいは「安売りを仕掛けてきたからだ」というように、文字通り目の敵にして、「競合店なんて無くなればいい」と発言する人を見かけます。これは間違いです。
競合店=ライバル店を意識することはとても良いことで、自店を見直しより良い店にする機会になります。ですが、過剰な反目や相手を軽んじた思いは何の役にも立ちません。ましてや、自店舗の売上不振をライバル店のせいにして言い訳しても意味がありません。それよりも、自店舗に影響を与えるほどであったなら、ライバル店を徹底的に観察し良いところを探し出し、自店の経営に応用するくらいの余裕がほしいものです。
図1商圏重複と市場拡大
2つの店は、商圏が重なり合った部分で市場拡大が起きる。ここにいる人々の購買頻度が1.4倍になる。
一番のライバルは?
チェーン店ならば、同じ会社が出している同じ看板の店が一番のライバルです。いわゆる自社競合です。
お客様からすれば、「どちらも同じ」にしか見えません。もちろん、細かいところを言えば違っているのですが、こうした違いは大きくありません。個人店でも店の作りや扱っている料理、サービスの仕方が似通っているならば強いライバルです。
要するに、お客様から見て「同じように感じる」店がライバルであり、まったく異なる場合はライバルではないのです。
この「同じように」は大事なキーワードです。
「名前や看板が同じだけど」あるいは「とてもよく似てるけど」、「中身はぜんぜん違う」と思われたなら、決してライバルではないということです。
これは立地についても言えます。
もし、同じ駅前の同じ場所に2店並んでいたら、誰がどう見ても「同じ」だから、競合します。
でも、隣町の駅や、同じ駅前でも行き交うことが難しい駅口どうしであったなら、立地が違うので競合しません。ライバルになり得ません。
では、どんなときに、影響しあうライバル店と言えるのでしょうか。
まず、「影響しあう」とはどういうことでしょう。
当然ながら、自店の売上や客数に影響することを言います。では、どのくらい変化したら影響したといえるでしょうか?
それは、少なくとも5%以上です。これだけないと影響があったとは言ってはいけません。
では、どんなときこれだけの影響を受けるでしょうか?
それは、自店のお客様全体の25%以上が、ライバル店を利用する機会がある場合です。
(連載61-2へ続く)
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2015年4月号 [店長が知っていると得する立地の応用] 25.回目
ライバル店ができて影響を受ける立地
高みを目指そうとすると、人には必ずライバルができるものです。それはスポーツであれ、学問であれ、芸能や技術でも同じです。
そして、店舗運営でもまったく同じです。
良いサービス、人気のある商品を提供すればするほど、その店を目指してライバル店は生まれ、仕掛けてくるものです。
ライバル店は、別名「競合店」ですが、”競い合う店”ですから意味は同じです。でも、競合しているというと、なぜか取り合いをしている、敵対しあっているようなイメージがありますね。
だからといって、決して心得違いをしてはいけません。
よく、「自店の売上が下がったのは競合店ができたからだ」あるいは「安売りを仕掛けてきたからだ」というように、文字通り目の敵にして、「競合店なんて無くなればいい」と発言する人を見かけます。これは間違いです。
競合店=ライバル店を意識することはとても良いことで、自店を見直しより良い店にする機会になります。ですが、過剰な反目や相手を軽んじた思いは何の役にも立ちません。ましてや、自店舗の売上不振をライバル店のせいにして言い訳しても意味がありません。それよりも、自店舗に影響を与えるほどであったなら、ライバル店を徹底的に観察し良いところを探し出し、自店の経営に応用するくらいの余裕がほしいものです。
図1商圏重複と市場拡大
2つの店は、商圏が重なり合った部分で市場拡大が起きる。ここにいる人々の購買頻度が1.4倍になる。
一番のライバルは?
チェーン店ならば、同じ会社が出している同じ看板の店が一番のライバルです。いわゆる自社競合です。
お客様からすれば、「どちらも同じ」にしか見えません。もちろん、細かいところを言えば違っているのですが、こうした違いは大きくありません。個人店でも店の作りや扱っている料理、サービスの仕方が似通っているならば強いライバルです。
要するに、お客様から見て「同じように感じる」店がライバルであり、まったく異なる場合はライバルではないのです。
この「同じように」は大事なキーワードです。
「名前や看板が同じだけど」あるいは「とてもよく似てるけど」、「中身はぜんぜん違う」と思われたなら、決してライバルではないということです。
これは立地についても言えます。
もし、同じ駅前の同じ場所に2店並んでいたら、誰がどう見ても「同じ」だから、競合します。
でも、隣町の駅や、同じ駅前でも行き交うことが難しい駅口どうしであったなら、立地が違うので競合しません。ライバルになり得ません。
では、どんなときに、影響しあうライバル店と言えるのでしょうか。
まず、「影響しあう」とはどういうことでしょう。
当然ながら、自店の売上や客数に影響することを言います。では、どのくらい変化したら影響したといえるでしょうか?
それは、少なくとも5%以上です。これだけないと影響があったとは言ってはいけません。
では、どんなときこれだけの影響を受けるでしょうか?
それは、自店のお客様全体の25%以上が、ライバル店を利用する機会がある場合です。
(連載61-2へ続く)
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林原安徳:有)ソルブは、立地と高精度/売上予測で「不振店」を根絶します。
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