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独立開業したい時に思い出してほしいこと 連載60-1
連載60 2015年3月号 [店長が知っていると得する立地の応用] 24.回目
独立開業したい時に思い出してほしいこと
もし、あなたが自分のお店を開いてみたいと本気で思った時は思い出してほしいことが3つあります。
もちろん、立地に関することです。
(1).必ず現場を見る。
(2).商圏を実査する。
(3).第三者のアドバイスを受ける。
これらについて説明します。
まず、お店を出すための候補物件が見つかったら、決める前に必ずこの物件を見に行って下さい。必ずですよ、必ず。
どうしてこんな当たり前のことを言うのかと疑問に思われるかもしれませんね。それは、これが一番大きな盲点だからです。
現場を見もしないで、決めてしまう。こんな信じられないことが往々とあるのです。なぜでしょう。
それは、なかなか納得できる物件と言うのは見つからないものだからです。
お店を出せる物件というのは、住居やオフィスに用いる物件と比べると少ないということが第一。そして、その中から、手頃の家賃のものはさらに少ない。立地が良いものとなると、もっともっと少なくなります。ですから、一つのお店を決めるまでに100の物件を見るくらいの覚悟が必要です。ここにかける時間と手間を惜しんではいけません。
でも、人間はどうしても楽することを考えてしまいます。さんざん物件を見たり調べたりするうちに、だんだんと億劫になってくるものです。
だから、最初の頃こそ一所懸命調べるのですが、100物件近くともなると、「あの辺りは調べたから」とか、「これなら図面だけでもわかる」と自分に言い訳して、現場を見に行かないことも出てくるのです。
そこまででなくても、内見することをサボったり、内見はしても
いろいろな確認(*)を怠ったりしてしまうものです。
そうならないよう店を決める(契約する)前は特に念には念を入れる、このことを肝に銘じておいてください。
もう一つ、「これも面倒だから」、「何を見たら良いかわからないから」とやらないことがあります。それが商圏の「実査」です。
簡単に言うと、お店の周辺を見て回ることです。
この実査を行っているといないとでは、開店してからの営業のやり方に大きな差が出てきます。
まず、あなたのお店のお客様になってくれるであろう住民、就業者がどこにいてどんな様子であるかを知っておくことです。
例えば、共稼ぎが多く昼間は住民がひじょうに少ないとような場合は、ランチタイムの売上は期待できないかもしれません。その反対に、事業所が多く、ランチタイムになるとあちこちからサラリーマンやOLが出てくる地域かもしれません。
そして、そういう人達がどこにたくさん住んでいるか、密集しているかということも重要な情報です。これを予め知っていれば開店後どの地域を重点的に販売促進していけば良いかがわかるからです。
もちろん、商圏についての客観的なデータを収集することも忘れてはいけません。人口だけでなく、年齢別人口比率や人口増加率はもとより、今後の推移予測、通勤通学の手段別、職業別、学歴別等の比率なども重要です(図1)。
図1 弊社の商圏データ集計ソフト「統計てきめん」で収集した統計グラフ
とはいえ、実査:実地調査に優る「データ」はありません。実査は5原則(図2)にしたがって、調べていけば効率的です。
同業店も見ておきましょう。飲食店ならすべてあなたの先輩であり、競争相手です。どの店がどのように繁盛しているか。あなたが注意すべきライバル店はどれなのか。どの店のようになってはいけないのか。勝てるのか勝てないのか。
そういうことを調べるために店の外見ばかりでなく、中にも入ってみましょう。自らお客になって、観察してみましょう。あるいは、店主と話してみましょう。
そうして、どんな人がどんな店を利用し、どういうところを満足し、どういう点に不満を持っているのかを知りましょう。
そうやって、人々の生の姿を知ることは、大事な商圏調査です。
商圏調査で見て回る範囲は、徒歩で来店する人が多そうなら少なくとも半径300m~1kmはまんべんなく歩いて見ておきましょう。車が主体なら2~3kmを車や自転車で行います。
(連載60-2 へ続く)
図2 「実践・売上予測と立地判定」(商業界刊:林原安徳)p52
東京都港区南青山2-2-15 ウィン青山942 有限会社ソルブ 電話 03-3538-6603 メール問合せは、こちら ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
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2015年3月号 [店長が知っていると得する立地の応用] 24.回目
独立開業したい時に思い出してほしいこと
もし、あなたが自分のお店を開いてみたいと本気で思った時は思い出してほしいことが3つあります。
もちろん、立地に関することです。
(1).必ず現場を見る。
(2).商圏を実査する。
(3).第三者のアドバイスを受ける。
これらについて説明します。
(1).必ず現場を見る。
まず、お店を出すための候補物件が見つかったら、決める前に必ずこの物件を見に行って下さい。必ずですよ、必ず。
どうしてこんな当たり前のことを言うのかと疑問に思われるかもしれませんね。それは、これが一番大きな盲点だからです。
現場を見もしないで、決めてしまう。こんな信じられないことが往々とあるのです。なぜでしょう。
それは、なかなか納得できる物件と言うのは見つからないものだからです。
お店を出せる物件というのは、住居やオフィスに用いる物件と比べると少ないということが第一。そして、その中から、手頃の家賃のものはさらに少ない。立地が良いものとなると、もっともっと少なくなります。ですから、一つのお店を決めるまでに100の物件を見るくらいの覚悟が必要です。ここにかける時間と手間を惜しんではいけません。
でも、人間はどうしても楽することを考えてしまいます。さんざん物件を見たり調べたりするうちに、だんだんと億劫になってくるものです。
だから、最初の頃こそ一所懸命調べるのですが、100物件近くともなると、「あの辺りは調べたから」とか、「これなら図面だけでもわかる」と自分に言い訳して、現場を見に行かないことも出てくるのです。
そこまででなくても、内見することをサボったり、内見はしても
いろいろな確認(*)を怠ったりしてしまうものです。
そうならないよう店を決める(契約する)前は特に念には念を入れる、このことを肝に銘じておいてください。
(2).商圏を実査する。
もう一つ、「これも面倒だから」、「何を見たら良いかわからないから」とやらないことがあります。それが商圏の「実査」です。
簡単に言うと、お店の周辺を見て回ることです。
この実査を行っているといないとでは、開店してからの営業のやり方に大きな差が出てきます。
まず、あなたのお店のお客様になってくれるであろう住民、就業者がどこにいてどんな様子であるかを知っておくことです。
例えば、共稼ぎが多く昼間は住民がひじょうに少ないとような場合は、ランチタイムの売上は期待できないかもしれません。その反対に、事業所が多く、ランチタイムになるとあちこちからサラリーマンやOLが出てくる地域かもしれません。
そして、そういう人達がどこにたくさん住んでいるか、密集しているかということも重要な情報です。これを予め知っていれば開店後どの地域を重点的に販売促進していけば良いかがわかるからです。
もちろん、商圏についての客観的なデータを収集することも忘れてはいけません。人口だけでなく、年齢別人口比率や人口増加率はもとより、今後の推移予測、通勤通学の手段別、職業別、学歴別等の比率なども重要です(図1)。
図1 弊社の商圏データ集計ソフト「統計てきめん」で収集した統計グラフ
とはいえ、実査:実地調査に優る「データ」はありません。実査は5原則(図2)にしたがって、調べていけば効率的です。
同業店も見ておきましょう。飲食店ならすべてあなたの先輩であり、競争相手です。どの店がどのように繁盛しているか。あなたが注意すべきライバル店はどれなのか。どの店のようになってはいけないのか。勝てるのか勝てないのか。
そういうことを調べるために店の外見ばかりでなく、中にも入ってみましょう。自らお客になって、観察してみましょう。あるいは、店主と話してみましょう。
そうして、どんな人がどんな店を利用し、どういうところを満足し、どういう点に不満を持っているのかを知りましょう。
そうやって、人々の生の姿を知ることは、大事な商圏調査です。
商圏調査で見て回る範囲は、徒歩で来店する人が多そうなら少なくとも半径300m~1kmはまんべんなく歩いて見ておきましょう。車が主体なら2~3kmを車や自転車で行います。
(連載60-2 へ続く)
図2 「実践・売上予測と立地判定」(商業界刊:林原安徳)p52
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林原安徳:有)ソルブは、立地と高精度/売上予測で「不振店」を根絶します。
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