商店街と小学校、どちらと仲良くすべきでしょうか? 連載56

(有)ソルブ 林原安徳

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商店街と小学校、どちらと仲良くすべきでしょうか? 連載56

店長の立地,販売促進,飲食店経営

2020/12/12 商店街と小学校、どちらと仲良くすべきでしょうか? 連載56

連載56 11月号 [店長が知っていると得する立地の応用] 20回目

 

商店街と小学校、どちらと仲良くすべきでしょうか?

 

あなたの店は、街の商店街の中にありますか?それとも、住宅街や事業所街か、あるいはそこからツンと離れて立地していますか?

いずれにせよ、あなたがその店の責任者であるなら、あなたに課せられた第一の任務は、いかに売上と利益を最大化するかですね。そのために、従業員をトレーニングし、自らも率先して働きながら、商品品質の向上、サービスレベルの向上、整理整頓と清潔度アップに日夜励んでいるのだと思います。そして、お客さまからの「ありがとう」という言葉と気持ちに無上の喜びを感じながら毎日を送っているのでしょう。

さて、今回お話しすることは、「商店街と小学校」に代表される地域の人との関わりはどうあるべきかについてです。

ところで、商店街の一角に店を開けると、商店会費、町会費、自治会費、祭り協賛金というようにいろいろな「会費」が必要になるということがわかります。でも、あなたは店の責任者として、これらのお金をそうおいそれと支払うことはないと思います。

事実、多くのチェーン企業では、そのような会費を一切支払ってはならないとか、支払う必要がある場合は、「社長あての稟議書」を書かなければいけない(事実上の支払い禁止)、というように厳しい態度で臨んでいます。会社が利益を1円でも多く確保するためにあるわけですから、少しでも支出を減らそうとするのは当然のことです。

 

 

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写真1 子供を対象にした無料券、ココスレストラン

 

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写真2 子供を対象にした抽選券 すかいらーく

 

 

元はと言えば、商店会費は何のためにあるのでしょう?それは商店会の店同士でお金を出し合って、共有施設などの維持管理や販売促進のために使うものです。それならば、会費は有効に使われ、自店もその恩恵を受けることは必至ですから、支払って当然のものです。

ところが、そのように有効な使われ方をしていない商店会もあるようです。というより、多くの商店会はどうやったら本当に有効な使い方ができないでいるというのが実情のようです。その原因はいろいろありますが、第一には店主の高齢化や後継ぎ不足があり、第二は、国・市町村からの補助金や助成金がいつもあったために起きた「援助慣れ」があります。

アーケードの躯体や遊歩道だけは立派だけど、人々はほとんど歩いていない。こういう商店街を目にしたことはありませんか。そうです。多くの商店街は活気を失っています。

だから、そういった商店街に「会費」を納めることが無意味に思えるのも仕方ありません。

 

だからといって、月数千円の商店会費は絶対支払ってはだめ、と筆者は主張するつもりはありません。むしろ、こうした会費を出し惜しみして、商店会の会合にも顔を出さず、全く知らん顔をして済ませているというのは、商売人としていかがなものかと思います。商店街は決して「敵」ではありません。むしろ、味方にすればとても心強い存在です。

 

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写真3 マクドナルドのドナルドマクドナルドショーをショッピングセンターにて開催

 

 

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写真4 同、店舗敷地内にて開催

 

 

「どうやって行ったらいいのでしょうか」とあなたの店の場所がわからず、道を聞いてくるあなたのお客様に同じ商店街の人達が丁寧に説明してくれるるか、くれないかにもかかわってきます。もちろん、あなたの店の評判にも関わります。「良い店だよ」と言ってくれるか、「やめときなさい。美味しくないから」と言われてしまうか。

そうです、商店街は心強い味方にしておくべき存在だということです。

 

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写真5 トマトをキャラクター化したお子様メニュー

 

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写真6 同、ネット上で公開された同レストランの絵本

 

では、もう一つの地域の存在、「小学校」はどうでしょうか?

小学校がどう商売に関係してくるのだといぶかる方もいるかもしれないので、補足しましょう。お店が繁盛するにはたくさんのお客が来てくれなければいけません。お客がお店に来てくれるためには、そのお店に、自分たちが気に入ったものがあるということを知っていなければなりません。でも、人々は、突然好きになる、突然気に入ってしまうということはほとんどありません。小さい頃からの習慣や親しみの経験がとても大事なのです。特に、飲食においては、アルコール類や香辛料、嗜好品などの特別なものを除いて、小さい頃からの習慣はとても大事になってきます。早く親しめば、早く好きになります。早く好きになれば、大人になってもその味覚は忘れられません。それはチョコレートであれ、ハンバーガーであれ、ラーメンであれ、お寿司であれ共通していることです。

ということは、地域の人に将来にわたって来店してもらうことを考えたら、一部の例外食を除き、小さい頃からお店に慣れ親しんでもらうことがとても大切だということです。

 

 

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写真7 東京世田谷の児童館でオープンした「こどもラーメン店」

 

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写真8 同、千歳烏山にあるその名もずばり「子供と過ごせる居酒屋」

 

 

このとき誤解しないでほしいのは、食べてもらうことは大切ですが、必ずしも食べてもらわなければならないということはないのです。

ファミリーレストランで、お子様ランチなら食べることができる子供たちは、その店での食事体験を通して、店が好きになります。そして、味覚が安定してきた大人になっても来店してくれます。要するに、子供のうちに来店経験をしたりして楽しい思い出が作られることが大事なのです。このことを知っているファストフードやファミリーレストランは、だから、子供たちを大事にするのです。

もちろん、ラーメン店がやっても良いのです。コーヒーショップや居酒屋だからといって諦める必要はありません。

「小学校」に働きかけましょう。社会見学の一環として見てもらうことです。情操教育の一環として、店内の絵を描いてもらいましょう。作文だって良い。

そして、それらの絵を店内に貼りだすのです。「〇〇店通信」なる新聞を臨時に手作りしたって良いでしょう。これらを無料で地域に配れば、あなたの店への関心度は一挙に高まるに違いありません。

将来の売上は、今の子供たちが運んできてくれます。もしかしたら、今すぐ大人たちを引き連れやって来てくれるかもしれません。

あなたは、商店街と小学校、どちらと仲良くすべきでしょう? 店舗の立地が商店街であれば商店街。近くに小学校があるなら小学校。どういうところにあるかを考えれば、答えは、自ずと出ますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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はやしはら やすのり

売上予測コンサルタント。有限会社ソルブ代表。東京大学卒。日本マクドナルドで出店調査を担当。退社独立後、独自に深耕させた「立地判定/高精度売上予測」理論をもとに多くのチェーン企業の経営者、個人起業家をコンサルティングしている。著書に『実践 売上予測と立地判定』(商業界)、『最新版 これが「繁盛立地」だ!』(同文館出版)など。昭和31年生57才。http://www.sorb.co.jp

 

 

以下今回は不要です。

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