ショップカードの盲点 連載48

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ショップカードの盲点 連載48

店長の立地,販売促進,飲食店経営

2020/12/04 ショップカードの盲点 連載48

連載48 3月号 [店長が知っていると得する立地の応用] 12回目

 

ショップカードの盲点

あなたのお店にもショップカードはありますよね。今回はこのカードの正しい作り方についてお話ししましょう。

 

まず、基本的なことから。

ショップカードを作る目的は何でしょう?

単なるお店の紹介ですか?それとも、ビジネスマンが名刺を持つように、誰かと挨拶をするときに渡すためですか?あるいは、お客様から要望があったときに渡せるチラシのような存在ですか?

それらは、みんな本来の目的ではありません。副次的なことです。

ショップカードの最大の目的は、「お客様の二度目の来店を促すこと」です。あるいは、このショップカードをお客様が知人、友人に渡してくれたときその人達に「初めての来店をしやすくする」ことです。

つまり、ショップカードは、お店の「客数、売上」を伸ばすツールです。

お店の立地と同じで、ショップカード次第で売上は放っておいても上がるようになります。

でも、多くのお店ではそうした認識が甘く、格好だけのショップカードで満足しています。たいへんもったいないことです。

 

一番、多いのが、地図の間違いです(図1)。

 

ショップカード 地図図1

 

 

そして、それこそ売上に最も影響します。ですから、地図についての注意点を重点的に話しましょう。

1)サイズ

なるべく大きいサイズの地図を描きましょう。できれば、カード一面全部を使うくらいがちょうど良いでしょう。

2)TGは描かれていますか?

TGとはTraffic Generator(交通発生源)のことです。

復習しますと、具体的には、鉄道駅や商業施設、大型交差点などです。要するに、多くの人々が集まってきて、そして、そこから交通が発生しているような場所、施設のことを言います。

お店の近くのTGはどれにあたるでしょうか。公園や学校、市役所なども該当します。探してみてください。

3)南北は正しいですか?

「地図を描く場合は、北は上に、南は下になるようにする」ことは知ってますね。ショップカードの地図も地図ですから、この原則で書かなければいけません。

でも、「南北を正確にしてしまうと、デザイン的にアンバランスになってしまう」ということもあるでしょう。その場合は、図2のように、Nと矢印を組み合わせた記号を入れて、北(NはNorthの略)がどの方向であるかを明記すれば良いのです。

地図の方向

 

図2

 

4)道路幅は正しいですか?

中には、お店の前の道を強調しようとして、太い道路にしてしまう店があります。それは、見る人を混乱させるだけです。実際と全く同じ比率にするほど正確にする必要はありませんが、太い道は太く、細い道は細く描いて下さい。

また、道を描くとき、両端が切れたままではおかしいと感じるのか、丸めたデザインにすることが多いようです(図3)。これも人々を混乱させることの一つになります。

 

丸めたデザインにすることが多いようです。これも人々を混乱させることの一つになります。

図3

 

5)ランドマーク

もし、自店舗へ来る際に、どこかで曲がらなければならないような場合は、その曲がり角に何があるか、その目印(ランドマーク)を入れておきましょう。「〇〇高校正門」とか、「交差点横断歩道」、「○○有名チェーン店」のようなものです。どうしても、何も思いつかないときは、その曲がり角に、小さい案内看板を設置しましょう(もちろん、許可をもらってください)。

「ここに案内板アリ」で、効果が出ます。

6)QRコード

まだ、自店の地図にQRコードを使っているお店を見かけません。

よく行われているのは、インターネットに挙げたお店のウェブサイトのURLをQRコードです。

これと同じように、グーグルマップで自店舗の地図を特定することによって、そのURLを作り、QRコードにして載せておきましょう。

 

作り方はいたって簡単。グーグルマップで地点を特定したら、その地図の左に鎖のような形をした「リンク」があります(図4)ので、これをクリックします。

 

QRコードを作る図4

 

短縮URL詳細

図5

 

すると、「メールやチャット用リンク」という小画面が出ますので、「短縮URL詳細」をクリックします。すると、長いリンク用アドレスが短いものに変わりますので、これを右クリックでコピーしてください。

 

一方、「QRコード作成」で検索すると、
がいくつも見つかりますので(6)、そのどれかを選んでクリックして、URLを張付け、QRコードを作成することができます(図7)。

 

無料でQRコードが作れるウェブサイト

図6

 

QRコードを作成

図7

 

 

これを地図のそばに描いておけば、スマートフォンをもったお客様なら、まず間違いなくお店に来られるでしょう。

 

地図の次に間違いが多いのは、店名です。

何と呼んだら良いか、読めないというのは最悪です。お馴染みさんしか読めない。そのお馴染みさんも間違えて覚えている。そんな笑えない話もあるくらいです。少しでも、読めそうもない人がいると思ったら、必ず、ふりがなをふっておくことです。これは、看板と同じです。

 

ショップカードを持っているメリット

ショップカードにしろ何にしろ、自分にメリットがないと思ったら捨てられてしまうのが世の常です。それを防ぐには、持っていること、友達にあげることのメリットが付いていることです。

「このカード提示で〇〇が半額」とか、「特別メニュー進呈」のようなものですね。

ただし、ここに有効期限を書くべきかどうかは、迷うところです。少なくとも2週間以内とか1か月以内にしてしまうと間違いなく捨てられてしまって終わりでしょう。

 

もし、系列のお店をいくつもお持ちの方は、当然ながら、それらの店の情報も載せておくと互いに相乗効果が出て、ショップカードは威力を発揮するでしょう。情報は、それぞれQRコードを使って、各ウェブサイトに誘導することです。

 

良いショップカードの例

図8 良い事例 駅や曲がり角のランドマークがきちんと入っている。

 

本文2241字

 

注:QRコードは、株式会社デンソーウェーブの登録商標です。

 

 

はやしはら やすのり

売上予測コンサルタント。有限会社ソルブ代表。東京大学卒。日本マクドナルドで売上予測調査を担当。退社独立後、独自に深耕させた「立地判定/高精度売上予測」理論をもとに多くのチェーン企業、個人起業家をコンサルティングしている。著書に『実践 売上予測と立地判定』(商業界)、『最新版 これが「繁盛立地」だ!』(同文館出版)など。

 

 

(今回不要です)

「統計てきめん」の地図使用承認(C)昭文社第55G15号

 

 

 


 

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