あなたの店は見える店、見えない店? 連載44

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あなたの店は見える店、見えない店? 連載44

店長の立地,視界性・看板,飲食店経営

2020/11/30 あなたの店は見える店、見えない店? 連載44

(第8回)連載44 11月号 [店長が知っていると得する立地の応用]

あなたの店は見える店、見えない店?

 

「あなたの店は見えていないかもしれない」

と言われたらどうしますか?「そんなことはない。大きな看板があるんだから」と思うかもしれませんね。

しかし、お店の人が思うほど、その店が見えていないというほうが実態に合っているのです。

それはどうしてでしょう。

そもそも、お店を表す看板はたいていは店の出入口の上に設置することが多い(図1)ですが、果たしてこの看板は誰が見るでしょう。

 

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図1

 

その看板は、お店の前にお店を見る方向で立つ場合に限り見えるものです(図2)。

 

看板

図2

 

果たして多くのお客さんはそのようにしてお店を見るでしょうか。店頭を歩く人々にとっては、立ち止まってそのように見ることはまずないことでしょう。

ということは、通常の立地でたいていの人々は、そのお店の看板を見ないということです。

せいぜい、人々が見るのは、お店の横サイドだけです(図3)。

 

看板

図3

 

ですから、お店の存在は、“そこにお店があることを知っている人”だけにしかわからないことが多いのです。これが、あなたの店が見えていない第一の理由です。

そこで、その改善のために、1)店の前に据置看板を置く(図4)。

 

看板

図4

2)横サイドから見える看板やバナーを取り付ける(図5)。

看板

図5

 

そして、3)間口を少しセットバックさせ、通行者から正面に見える壁を作り看板などを描く(図6)。

 

等をやる必要があるでしょう。

 

こうやって、視界性評価を上げるための工夫を「視界補助」と言います。

間口

図6

 

しかし、こうやって、「視界補助」をつけただけでは、じゅうぶんではありません。

もし、より多くの人にお客さんになってもうためには、IC(情報発信源:Information Center)を商圏内に見つけ、ここに、店の存在を知らせるような工夫が必要です。

このICとは、周辺の人々がいろいろな情報交換をするような場所や施設を指します、たとえば、公民館や市民会館などのような無料・格安で使える地域のコミュニケーションの場となっているようなものです。あるいは、スーパーマーケットや整体・接骨院、クリニック、美容院のような施設もこれらに当てはまります。もちろん、PTAなど積極的なコミュニケーションが図られている幼稚園・小学校などもそうです(図7)。

 

IC

図7

 

こうしたIC(情報発信源)が店に来店できる範囲(5分以内)にあるならばしめたもの。

これらから店までの行き方を明確にした上で、張り紙やポスターを置かせてもらう。あるいは、その近くに野立看板を敷設する、小型の看板シートを民家の塀に貼らせてもらうなどすることです。こうすることで、IC(情報発信源)に来る人々を伝わって、より多くの人々に店の存在を知ってもらうことができます。

 

また、看板に頼らない方法もあります。それは、一軒一軒の家庭にチラシを配布するというやり方です。とはいえ、これもどこでもいいから撒けば良いというものではありません。

事前に、チラシを撒いて大きな効果が出そうな地域を知っておくことが必要です。

そのためには、今現在のお客様がどこから来ているかを調べておくことです。これをしっかり調査するにはそれなりの手間がかかります(「お客様アンケート調査」「商圏調査」)が、簡易に行うのでしたら、店内のわかるところに、地図を貼っておいて、お客様に、その地図上にドットシール(やや大きめのものが良いでしょう。大きめであれば、そのシールを貼って自分の家の住所が他人に分かってしまうことがないという安心感が生まれるからです)を貼ってもらいましょう(図8)。だいたい300人分のシールが集まれば上出来です。

 

地図

図8

 

重要なのは、4つに地域を分類できるかどうかです(図9)。

 

地域分類

図9

 

もちろん、もっとも効果が現れそうな地域はもちろん「たくさんの人々が住んでいるが、お客さんが少ない地域(C)」です。

ただし、そのような地域でも、店まで来店可能であることが前提です。途中で道が切れている、丘を越えなければならない、途中に同業店がある。そういったことがないかどうか、調べておく必要がありますね。

チラシを撒くと言っても、コストと労力がかかることです。チラシのデザイン作成代、印刷代、そして配布料金です。千枚撒くのだったら数万円で済むかもしれませんが、一万枚撒くということになればそれでは収まりません。

こうしたコスト面でのリスクを減らしたいなら、小規模な実験をやってみることをお勧めします。それは、店長名と地図を小さなショップカードを作り、自分で数百枚配ってみることです。一軒一軒のお家を訪問し、丁寧に挨拶して回ることです。できますか?できますね。

こうやって店長の顔を覚えてもらう、見てもらうことは、実はお店の存在を知ってもらう一番効果的なやり方です。

ぜひ一度、このショップカード配りを試してみることをお勧めします。これも立派な立地改善、マーケティングです。

 

 

本文1936字

 

 

 

はやしはら やすのり

売上予測コンサルタント。有限会社ソルブ代表。東京大学卒。日本マクドナルドで売上予測調査を担当。退社独立後、独自に深耕させた「立地判定/高精度売上予測」理論をもとに多くのチェーン企業、個人起業家をコンサルティングしている。著書に『実践 売上予測と立地判定』(商業界)、『最新版 これが「繁盛立地」だ!』(同文館出版)など。昭和31年生56才。http://www.sorb.co.jp

 

(今回不要です)

「統計てきめん」の地図使用承認(C)昭文社第51G083

 

 

 

 


 

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