連載2.(5月号)TGであぐらをかいたら、競合店に負けてしまう。

(有)ソルブ 林原安徳

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連載2.(5月号)TGであぐらをかいたら、競合店に負けてしまう。

店長の立地,店舗営業,飲食店経営

2020/10/19 連載2.(5月号)TGであぐらをかいたら、競合店に負けてしまう。

新緑の季節になりました。来週からは、ゴールデンウィークで、ほとんどの商売にとって書入れ時です。

ここで売上げを獲れるか否かで、一年が決まってきます。

 

とりわけレジャー地やレジャー地に向かう動線上にある店は、気合を入れていきましょう。

 

 

ところで、前回は、商売にとっては、商売に向いたTG(ティージー)=交通発生源がとても大切で、TGとTGの間には、動線ができるから、その動線こそが“おいしい”商売繁盛の立地だということをお話ししました。

 

しかし、今回お話しすることは、前回と少し矛盾するように感じるかもしれません。標題にあるように、「TGであぐらはかけない」というお話しですから。

 

 

 

良い立地というものは、本人だけが意識しないだけで、ひじょうに繁盛するような場所です。

 

あるいは、通行人も少なく、賃料も安いのに、予想以上にお客がやってきて毎月じゅうぶんな利益が出るような立地です。

こういう立地は、“本人が意識していない”と、困ったことが起こりがちなのです。

 

つまり、オーナーや店長の誤解です。

「私は良い経営をしている。良い商品を出し、良いサービスをしている」という誤解です。

 

つまり、本当はさほど商品やサービスの水準が高くなくても、売れていることを良いことに、利益が出ていることを良いことに、「これでじゅうぶんな水準なのだ」と誤解してしまいます。

 

こういう誤解が生まれると、オーナーや店長は店の変化に気づきにくくなります。

 

 

 

しかし、店は開店したその日から、日々汚れがつき続け老朽化が進行します。

そして、3年もするとオープン時とはまったく違った雰囲気になっているものです。

 

こういうことに敏感に気づくのは、やはりお客様のほうですが、その店の立地が良いためについつい習慣的に訪れてしまうものです。

 

 

ですから、みなさんは見たことはありませんか?

 

駅の回りや大型商業施設の周りに、みすぼらしくて壁が赤茶けて薄暗く、看板の文字が壊れていたり、ガラス窓に破れたポスターが貼ってあったりするような店です。

 

扉を開けると、愛想のない店員が、何の抑揚もなく「いらしゃいませー」というような店です。

QSCの低い店です。

 

こういう店が、TGの周りにはけっこうあるものです。

 

 

すると、そういう店を見た起業家はこう思ってしまうでしょう。

 

「このTGの周りは、だめだな。どの店も繁盛していない」。

 

もちろん、そう考えるのは早計です。

TGの周辺、TGとTGを結ぶ動線上は、良い立地なのであるにもかかわらず、繁盛しているようには見えない。

 

それが、「立地にあぐらをかいているから」だと考えることもできるのです。

 

 

 

もちろん、「あぐらをかかず」、しっかりと運営している店もあるでしょう。

ですから、よく観察してください。

 

近くにマクドナルドやセブンイレブンなどの有名で営業水準の高いチェーン店があれば必ず覗いてみましょう。

 

清潔さや品揃え、そして店員のサービスや心配りの状況などが高いはずです。

そして、それなりに繁盛しているはずです。客はほとんど途切れることなく訪れているはずです。

 

 

つまり、TGの近くや動線上であれば、立地にあぐらをかかなければ、繁盛店にすることができるのです。

 

あぐらをかいていれば、同業店=ライバル店が近くにできると、あっと言う間にお客様を奪われてしまいます。

昔ながらの酒屋さんが、近くにお酒も売っているコンビニエンスストアができただけで、潰れてしまいます。

 

コンビニのほうが安いとか品数が豊富とか、そんなことは滅多にないでしょう。

それでも地元の酒屋さんのほうが潰れてしまう。

 

 

 

 

 

ところで、TGに近い、とはどういうことでしょう。

 

まず、①物理的に近いことですね。

30メートルとか、50メートル。その物件のある場所からTGが見える。そういった近さを言います。

 

 

②もう一つは、動線上にあることですね。

そのためには、もう一つのTGがないといけない。

一方が鉄道駅なら、もう一方はスーパーマーケットだったり、あるいは、信号のある大きな十字路だったりします。

 

そうすると、駅とスーパーマーケットの間、駅と十字路との間に、動線が生まれます。

 

ですから、この動線上にあること、この動線上を歩く人達に、お店がよく見えること(これを、「視界性が良い」と言います)です。

 

 

さらに、③その動線上になくても、その動線からすぐに引き込めるような路地にあることです。

 

もちろん、路地ですから、動線上を行く人、全員に見えることは期待できません。

しかし、もし一度でも友人や知人、家族の人に連れて行ってもらえればすぐに思い出せるような場所であればそこも立地としての重要度は高いのです。

 

仮に、その入り口に、目印となり場所を覚えやすくなるような有名店舗や施設(交番、消防署、神社など)があれば、さらに立地としては良いと考えられます。

 

こういった施設などによって場所がわかり易くなるような効果をランドマーク性と呼びます。

 

TG自体にランドマーク性が高いようなこともあります。

 

 

 

「TGに近い」ことを示すもう一つは、④TGからよく見えることです。

これは、①~③とはちょっと意味合いが違います。

 

例えば、駅のホームから見える。線路を挟んで目の前にあることがわかる。

 

しかし、この場合、この店に行きたいと衝動的に思っても、改札を出ない限り行くことはできません。

ところが、こうしたことを気にしない人がおります。

 

 

「私の店は、駅のホームからひじょうによく見えるから、駅から多少遠くても立地上は何の問題もない」と思い込んでいる人です。

 

実は、こういうことも危ういことなのです。

最初はライバル店もない状況で繁盛している店であっても、TG(駅)の近くにライバル店が出店すれば、たちどころに打撃を受けてしまうのです。

 

また、物件開発においても同様なことが言えます。

たとえば、未出店の駅前で、物件が見つかった場合です。こういう場合、現在の物件がある位置より、道1本でも駅に近いところか、駅との動線に近いところに、「近い将来」物件が出てくるようなことがないかを調べておくことです。

 

もし、そこに、古い木造家屋の商店や大きな空き地があったりすれば、そこがビルとして新築し直され、ライバル店が出店するかもしれません。

 

もちろん、将来のすべてを予想することはできないでしょうが、せめて地元の不動産業者に数軒あたったり、市区役所の都市計画課に行ったりして、そうした計画の有無を調べだす程度の慎重さは必要です。

 

 

閉店中

 

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