売上予測の手法が重回帰分析でなければならない理由

売上予測の手法として、最もお勧めするものは、重回帰分析である。

確かに初心者にとっては、たいへんとっつきにくい方法であるが、慣れれば誰でもできる。

それはちょうど、初めてエクセルに出会った時の戸惑いと慣れた時の便利さとよく似ている。

重回帰分析は、エクセルやワードなどと同じように、決して難しいものではない。

目的変数を決め、説明変数を探してそれらを「重回帰分析アプリ」にセットして、「実行」キーをクリックするだけである。

操作それ自体はきわめて簡単である。

やや煩雑なのは、目的変数や説明変数をどうやって探すか。

そして、

できたモデルを元に、どうやって売上予測をするための運用シートを作るか、その手順やコツをつかむことである。

この２つについて、誰からもアドバイスを受けずに行うとしたら、たいへんな努力、手間、時間が必要となる。

しかも、手間をかけても、必ずしも精度の高い売上予測モデルは作れない。

誤った分析を行えば、結果がついてこないのは、他の勉強、分析、業務と同じである。

だからこそ、その分を専門家、熟練者、先輩に聞いてほしいと思う。

ちなみに、重回帰分析で陥りやすい8つの盲点というものがある。

相関係数の盲点、目的変数の盲点、サンプル数と説明変数の盲点、精度についての盲点、数値化の盲点等である。

これらの盲点があるため初心者は　重回帰分析で失敗しやすいのだ。

これらの盲点を見抜くだけでも、重回帰分析は完璧に近づく。

売上予測の手法として、重回帰分析はたいへん有用であるが、さりとて

重回帰分析はたいへんなリスクも抱えている。

これを知らないで重回帰分析を行うことは、波の荒い大海に小舟で漕ぎ出すようなものである。

くれぐれ油断めさるな。