売上予測の算出方法はとても簡単だ

売上予測の算出方法について触れておこう。

 

これは、重回帰分析で作った「売上予測モデル」を使ってどのように売上予測を算出するのかを説明する。

 

そのモデルは、2000年に構築した駅前繁華街立地（ディナー営業Type）用モデルである。

算出しやすいように、これは通常のエクセル表計算シートではなく、VBで作ったフォームにデータを記入するようになっている。

フォーム画面の左側が、データ入力する画面、右側が、その入力されたデータを用いて算出された結果が表示される。

 

データ入力

データ入力では、商圏情報、最寄り駅情報、店舗・予測物件の合計面積、業態基礎営業力、営業階、基本営業時間、週休日、競合、店内への導入形態、店舗・ビルの立地、以上１０カテゴリーの入力をするようになっている。

 

①商圏情報では、半径500ｍ圏での昼間人口、人口、学生数を入力する。

ここでは、それぞれ　18435、8935、1341　を入力する（立川駅の近くで500ｍ圏　データは「統計てきめん２プレミア」）

（この地点の座標は、E139°25′19.4880″N35°42′06.5521″）

 

②最寄り駅情報　立川駅、乗降数は　666544（フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』より、2019年乗車数×2）

物件までの距離　800ｍ

　③店舗・予測物件の合計面積　50坪

　④業態基礎営業力　0.90

　⑤営業階　2F

　⑥基本営業時間　１７:００-２３:００、

　⑦週休日　なし

　⑧競合　あり　200ｍ　競合店月商　600万円（推定）　競合店面積　50坪

　⑨店内への導入形態、

「外階段を利用して、外から直接店内（B1・2F）に出入りできる」を選択

ほかに、以下の選択肢がある。

「店舗は道路に面しており、外から直接店内に出入りできる」・・いわゆる路面店の場合

「ビル内に入ってから階段を利用して、店内（B1F・２F）に入る」

「ビル内に入ってエレベーターを利用して、店内に入る」

 

　⑩店舗・ビルの立地

「店舗・ビル前道路は、駅へ向かう強い通勤動線になっている」にチェックを入れた。

「店舗・ビルは鮮明な記憶が残るほど風格・知覚突出性がある」にはチェックを入れない。

「店舗・ビルは駅直前・大型交差点角地にあり、場所が覚えやすい」にチェックを入れた。

 

以上で、データ入力は完了である。

 

売上予測の算出

フォーム画面の上にある「再計算」をクリックすると、瞬時に答えが出る。

そして、右下に、「売上予測結果」が表示されている。

 

通常、3　和モデル試算を　最終の売上予測とする。ここでは、1386万円/月　と算出され、坪当たり27.7万円であるから、なかなか高い値である。

ちなみに、4　積モデル試算は、上の和モデルで　マイナスの試算値が出てしまった場合、こちらを参照すると良い。