郊外のほうが文化的生活ができるという逆説

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郊外のほうが文化的生活ができるという逆説

立地について

2020/06/03 郊外のほうが文化的生活ができるという逆説

郊外と言って、郊外というのに厳密な定義は今のところない。

一口で言えば、人口が密でない地域ということになる。

しかし、立地論上では、郊外はさらに、「自家用自動車を使うことでしか生活のさまざまな用を済ますことができない地域」という意味がある。

 

都市部、とりわけ東京都心、大阪都心、名古屋都心、福岡市都心、札幌都心などはおおむね「郊外ではない」とされる。

そこでは、鉄道・バスなどの公共交通網が発達しており、その気になれば自家用自動車を持っていなくてもたいていの用を済ますことができる。

もちろん、自転車も大活躍だ。

 

これに対して、郊外は、とても自転車では済ませられない。徒歩ではもってのほかだ。

だから、仮に通勤通学でバス・鉄道を使うことがあっても、日常の多くの所用には、自家用自動車を用いる。

買い物にも、病院・役所に行くにも、ちょっとした用事にさえ、自動車だ。

 

いわゆるモータリゼーションが進んでいる。しかも、都心を除けば、日本の面積のほとんどが郊外ということになる。

 

であるから、郊外とは、モータリゼーションとほとんどイコールであるとも言える。

だから、郊外では、自動車が通れる道幅の広い道路に面して、適切な駐車場を確保できれば、立地上どこも、恰好な「店舗物件」となりうる。

 

逆に言えば、道幅が狭く、駐車場もないような物件は、最悪の立地以外の何物でもない。

 

人口が少ないとは言え、多いに越したことはない。だから、郊外と言っても、最初は都心部に近い場所が物件化、店舗化していった。

そして、次第にどんどん人口が少ない地域に広がっていったのだが、ここに面白い現象が2つ起こった。

一つは、郊外とはいえ、人口のひじょうに少ない地域へぽーんと飛んだ店が、大繁盛を呈したことがよくあった。

もちろん、立地上の有利な要因がまったくなかったわけではなく、たいていは、高速道路とかのインターチェンジふきんであったりした。

しかし、この大繁盛も長くは続かず、多くの同業他社が出てくるにつれてふつうの店になっていったのだが。

 

そして、もう一つ。大きく美しいスーパーマーケットが、郊外のさらに郊外に出店するようになったため、

そうした郊外(田舎と表現する方がぴったりする)に住む人々のほうが、都心や都心に近い地域よりもをはるかに凌駕する品揃えや快適さがある「文化的生活」を享受することになった。

ディスカウントストアやホームセンターのほうが、田舎の方が進んでいるという都心との逆転が起きたのだ。

 

郊外、恐るべし。

 

郊外

 

 


 

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