角地はロードサイド立地の中でもきわめて有利とされている。が、・・

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立地について

店舗立地にとって、「角地」が有利なことはほとんどの場合において正しい。

とりわけ、郊外ロードサイドにおいては、交差点の大きな角地は、有利なことこのうえない。

それはなぜか。

第一に、交差点は多くの地域からの到達容易性が高いからである。ミッドブロック（交差点と交差点の間の角地ではない場所）では、最大２方向の地域からアクセスすることができるが、交通量が多くて横切るのが難しかったり、中央分離帯があろうものなら、アクセスできる地域は1方向だけになる。

これに対して、交差点角地なら、３方向以上、多い場合は６方向（３道路の交差）の地域からのアクセスが可能となる。

第２に、角地は多くの場合、信号機が設置されており、交通が強制的にストップする時間がある。これによって、角地の敷地への進入・敷地からの退出が容易になることが多い。

第３に、店：物件前を通る道路の１方向（店側車線）から見るとき、角地の手前に、道路が位置する関係ならば、その道路があるスペースには建物はないわけであるから、視界性が良くなる。

また、自動車が停車するたびに、ドライバーの視線は、前方集中の状態から解放され、視野が広がり、注意も広がるため、角地の物件を知覚しやすい。

いずれにせよ、一般的に、視界性が他よりも格段に良くなる。

そして、第４に、仮に交差点でなかったとしても、車両の交通量が少なかったとしても、その道路は、徒歩や自転車での来店を容易にすることが多い。

このように、角地は立地上有利であることが多い。

しかし、多いというだけであって、必ずしも上記の４つの状況が成立しているとは限らないから、現地における事前の実査は不可欠である。

角地にあっても、車が進入しづらい、退出しづらいということは往々にしてありうる。

角地にあっても、物件・店舗の視界性がまったく悪いこともある。

角地と言うだけで喜んではいけない。

ところで、主要幹線の角地に民間の一戸建てが鎮座していることがよくあるが、商業利用の観点から、どうなのかと考えることがよくある。

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