地方道は繁盛させる要因を多くもっている。

国道以外の道路を「地方道」と言う。したがって、地方道には、都道府県道、市区町村道、その他道路がある。

国道は新しい道路、バイパス道ができるたびしばしば地方道に格下げされる。というのも、国道は交通量の多さにたえるため２車線以上の道路にすることが一般的であり、それまでの1車線道路は渋滞もしやすく不便であるから、管理の主体を都道府県にするからだ。

交通量が多い国道より地方道の方が繁盛しやすい、立地が良いと言われることが多いが、これについてはまだ決着はついていない。

確かに、国道１号から国道9号までの番号であるいわゆる「一桁国道」は、そのポテンシャルは大きく、日本全国を遠方から遠方をつないでいる広域道路であるので、繁盛しやすいのであるが、これと比べると地方道は立地としては負けることが多い。

地方道の場合、道路が直線状でないことが多く、その分、有利な立地である「アウトカーブ外側」であるとか、不利な立地である「インカーブ内側」が頻繁にあり、繁盛の上下は激しい。また、交差点、信号機付き交差点、横断歩道なども多く、走行する自動車を頻繁に停止させる。こういう場所、すなわち頻繁に自動車が停止する場所は、繁盛立地であることが多い。車が頻繁に停車するともなると、車のスピードも緩くなる。そうなると、ドライバーの視界性はよくなり、駐車場へのIN/OUTも楽になる。

また、地方道は、中央分離帯がないことが多く、仮に中央分離帯があっても、それらが、中央線にビスが打たれた程度のものであったりするので、容易に反対側車線を通行する自動車が横断して、手前の敷地にらくらくと進入することができる場合が多い。

こうしたこともあって、地方道のほうが、国道より立地が良いと思われる点かもしれない。