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階段で地下に降りる店と2階へ上る店はどちらが抵抗が少ないか、売上予測してみた
路面店の物件の取得が難しくなるにつれ、地階や2F以上での物件を取得することも検討されることになる。
これは、ある意味どの業種業態においても共通して出てくる課題である。
そうなると、次の問題は、地階、または2Fへの出店の場合、売上はどのようになるか、どの程度下がるのかということに移る。
この場合、何を考えなければいけないかというと、やはり「階段」である。
階段をのぼる場合と下る場合では、その下がり方はどうかということだ。とりわけ、入店時の心理的制約である。
一様には言えないが、店を路面店(1F)にした場合と2Fにした場合、地階にした場合で、平均するとその売上は、100対87対81という値になる。
(「これが繁盛立地だ」林原安徳 同文舘出版 P157)
これによれば、2Fに上がるほうが、地階に下るより、抵抗が少ないということになる。
となると、「エスカレータは、2Fに上がるときよりも、地階に下がるときのほうこそ必要」となりそうだ。
上がる方が、下るより、エネルギーも多く必要となるし、そのぶん「物理的な抵抗感」は大きくなるので2階は地階よりも遠慮しがちと考えてしまうものが、数字はその反対を示している。
つまり、下るより上がる方が楽だ、と。
これはなぜか、2Fの店は、2Fに窓があるなどしてビルの外観から中を想像しやすい。
それに比べて、地階はまったく想像がつきにくく、昼間でさえ「暗い」イメージを伴う。この想像したときの安心感の大小が影響しているのかもしれない。
下る方が、心理的制約が強くなるようだ。心理的制約>物理的制約ということだ。
だとしたら、「エスカレータは、2Fに上がるときよりも、地階に下がるときのほうこそ必要」とは言えないことになる。
エスカレータは物理的な抵抗感を軽減できても、心理的な抵抗感をなくすとまで言えないからだ。
このあたりの検証は、今後の心理学者の研究に待つほかないが、上がるにしろ下るにせよ、階段を使うことは心理的抵抗が伴うことは確かだ。
では、3階はどうか。3階まで階段を上がるというのはどうかと言えば、売上の比率は61となり、2Fの87から26も下がる。
1Fの100から2Fの87には、その差13しか下がらないことを考えると、ちょうど2倍もの心理的抵抗があることになる。
さすがに、人々は3階まで上りたがらないものだということだ。
東京都港区南青山2-2-15 ウィン青山942 有限会社ソルブ 電話 03-3538-6603 メール問合せは、こちら ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
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これは、ある意味どの業種業態においても共通して出てくる課題である。
そうなると、次の問題は、地階、または2Fへの出店の場合、売上はどのようになるか、どの程度下がるのかということに移る。
この場合、何を考えなければいけないかというと、やはり「階段」である。
階段をのぼる場合と下る場合では、その下がり方はどうかということだ。とりわけ、入店時の心理的制約である。
一様には言えないが、店を路面店(1F)にした場合と2Fにした場合、地階にした場合で、平均するとその売上は、100対87対81という値になる。
(「これが繁盛立地だ」林原安徳 同文舘出版 P157)
これによれば、2Fに上がるほうが、地階に下るより、抵抗が少ないということになる。
となると、「エスカレータは、2Fに上がるときよりも、地階に下がるときのほうこそ必要」となりそうだ。
上がる方が、下るより、エネルギーも多く必要となるし、そのぶん「物理的な抵抗感」は大きくなるので2階は地階よりも遠慮しがちと考えてしまうものが、数字はその反対を示している。
つまり、下るより上がる方が楽だ、と。
これはなぜか、2Fの店は、2Fに窓があるなどしてビルの外観から中を想像しやすい。
それに比べて、地階はまったく想像がつきにくく、昼間でさえ「暗い」イメージを伴う。この想像したときの安心感の大小が影響しているのかもしれない。
下る方が、心理的制約が強くなるようだ。心理的制約>物理的制約ということだ。
だとしたら、「エスカレータは、2Fに上がるときよりも、地階に下がるときのほうこそ必要」とは言えないことになる。
エスカレータは物理的な抵抗感を軽減できても、心理的な抵抗感をなくすとまで言えないからだ。
このあたりの検証は、今後の心理学者の研究に待つほかないが、上がるにしろ下るにせよ、階段を使うことは心理的抵抗が伴うことは確かだ。
では、3階はどうか。3階まで階段を上がるというのはどうかと言えば、売上の比率は61となり、2Fの87から26も下がる。
1Fの100から2Fの87には、その差13しか下がらないことを考えると、ちょうど2倍もの心理的抵抗があることになる。
さすがに、人々は3階まで上りたがらないものだということだ。
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林原安徳:有)ソルブは、立地と高精度/売上予測で「不振店」を根絶します。
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