階段で地下に降りる店と2階へ上る店はどちらが抵抗が少ないか、売上予測してみた

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階段で地下に降りる店と2階へ上る店はどちらが抵抗が少ないか、売上予測してみた

店舗営業,売上予測,飲食店経営

2020/04/23 階段で地下に降りる店と2階へ上る店はどちらが抵抗が少ないか、売上予測してみた

路面店の物件の取得が難しくなるにつれ、地階や2F以上での物件を取得することも検討されることになる。

これは、ある意味どの業種業態においても共通して出てくる課題である。

そうなると、次の問題は、地階、または2Fへの出店の場合、売上はどのようになるか、どの程度下がるのかということに移る。

 

この場合、何を考えなければいけないかというと、やはり「階段」である。

 

階段をのぼる場合と下る場合では、その下がり方はどうかということだ。とりわけ、入店時の心理的制約である。

 

一様には言えないが、店を路面店(1F)にした場合と2Fにした場合、地階にした場合で、平均するとその売上は、100対87対81という値になる。

(「これが繁盛立地だ」林原安徳 同文舘出版 P157)

これによれば、2Fに上がるほうが、地階に下るより、抵抗が少ないということになる。

となると、「エスカレータは、2Fに上がるときよりも、地階に下がるときのほうこそ必要」となりそうだ。

 

上がる方が、下るより、エネルギーも多く必要となるし、そのぶん「物理的な抵抗感」は大きくなるので2階は地階よりも遠慮しがちと考えてしまうものが、数字はその反対を示している。

つまり、下るより上がる方が楽だ、と。

 

これはなぜか、2Fの店は、2Fに窓があるなどしてビルの外観から中を想像しやすい。

それに比べて、地階はまったく想像がつきにくく、昼間でさえ「暗い」イメージを伴う。この想像したときの安心感の大小が影響しているのかもしれない。

下る方が、心理的制約が強くなるようだ。心理的制約>物理的制約ということだ。

 

だとしたら、「エスカレータは、2Fに上がるときよりも、地階に下がるときのほうこそ必要」とは言えないことになる。

エスカレータは物理的な抵抗感を軽減できても、心理的な抵抗感をなくすとまで言えないからだ。

 

 

このあたりの検証は、今後の心理学者の研究に待つほかないが、上がるにしろ下るにせよ、階段を使うことは心理的抵抗が伴うことは確かだ。

 

では、3階はどうか。3階まで階段を上がるというのはどうかと言えば、売上の比率は61となり、2Fの87から26も下がる。

1Fの100から2Fの87には、その差13しか下がらないことを考えると、ちょうど2倍もの心理的抵抗があることになる。

さすがに、人々は3階まで上りたがらないものだということだ。

 

階段 地下

 


 

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