人口を知らないで出店はできない。その「知り方」について

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人口を知らないで出店はできない。その「知り方」について

立地について,統計

2019/10/06 人口を知らないで出店はできない。その「知り方」について

人口はどうやって知るのか?

 

日本人なら多くの人は、日本の人口は今や1億2000万人くらいで止まってしまって、減り始めている、ということくらいは知っている。

そして、江戸時代の人口は3000万人くらいでほとんど一定していて、増え始めたのは明治維新を過ぎてからだ、ということも知っている。

しかし、あなたの住む市の人口は?と聞かれるとほとんどの人は戸惑うに違いない。

さいたま市にしても、政令指定都市だから100万人近いのかしら、と思うのが精一杯だろう。

 

これが、あなたの店の周囲1km圏内の人口は何人?と聞かれたら答えられる人は1人もいないに違いない。

 

しかし、店を出すには、立地調査が不可欠で、その立地調査の第一が、この○km圏内人口なのだから、店を出す人、チェーン企業の経営者、店舗開発担当者は知ってなければならない。

 

では、人口はどうやって知るのか?

 

昔、まだ、パソコンという便利なものも普及しておらず、インターネットもなかった時代、どうやったか?

 

一番横着な人は、「地域経済総覧」なる都市、市区町村データが記載されている統計書を見て、市や村などの人口を引き写していた。

大手の調査会社や電通・博報堂といった広告会社でさえそんな調子だ。

 

しかし、マクドナルドは違った。1975年(創業の4年目)には、きちんと、1km圏人口、2km圏人口、時には5km圏人口も算出して、調査報告書に書いていた。

どうやったか?物件(店)が所在する市区町村の役所(役場)の「統計課」に出向いて、町丁目別に集計された人口を書き写すか、コピーしてきた。

けっこうこれが面倒な作業であるが、それは必須であったので仕方がなかった。

 

時には、物件の所在地と役所の所在地がひじょうに離れていて出向くだけでも半日近くかかることもあった(調査のために移動している時間がまどろこしかった)。入手がたいへんだから、データは貴重だった。

このデータを持ち帰ってから、地図を参照しながら、物件の1km圏内にある「町丁目名」を照合しながら、集計していく。

町丁目とは、○○市の次に表示される町名とその次の「丁目(ちょうめ)」に集計されている単位のことだ。

 

では、今はどうしているか。

日本は、経度1度、緯度40分(2/3度)のマス目ごとにメッシュと言う単位が設定されていて、その単位ごとに集計される。これが1次メッシュという単位だ。

このマス目の大きさが、だいたい東西80km、南北80kmあるため、これを8等分すると良い。すると東西約10km、南北約10のマス目になるのでこれが2次メッシュという単位になる。さらに、10等分すると約1km四方になりこれが3次メッシュ。国土地理院が発行する25000分の1地図になる基準の大きさであるため「基準メッシュ」とも呼ばれる。

さらに、東西南北を2分割したものが4次メッシュで、おおむね500m四方の四角形になる。

 

この3次メッシュ、4次メッシュ単位で、人口が集計されているのが、5年に一度、公開される。国勢調査のデータが2年遅れで集計されて使えるようになる。

 

今や、この国勢調査3次、4次メッシュを使えば、1km圏人口なぞパソコンでそれこそコンマ数秒で集計できる。

 

ただ、残念なことにこれらのデータは決してただではない。国民が無料で応答し、国家の税金700億円かけて整備した国勢調査だが、パソコンに搭載して使うとなると無料ではない。弊社のGIS、「統計てきめん2プレミア」で集計するにせよ最低1ヶ月の使用料金税込8172円かかる。

 

ところが、政府が、「人口くらい無料で集計させてあげよう」と思ったのか、eStatという集計システムを作ってWEBで無料で使えるようにしてくれた。

 

これはこれでたいへん便利な仕組みだ。一度は試してみたらどうだろう。

 

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