TGによる「遮蔽(しゃへい)効果」という恐ろしい現象

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TGによる「遮蔽(しゃへい)効果」という恐ろしい現象

立地について

2019/07/24 TGによる「遮蔽(しゃへい)効果」という恐ろしい現象

前回、TGはいい影響ばかりじゃないよ。
という話をしました。

 

 

 

だから、「店の近くに今度、大型店ができてね。
いっぱいお客さんがやってくるから期待しているんだ」と言っている人がいたら、必ずしもそうならないことを教えてあげましょう。

 
つまり、良い影響を及ぼすのは、「TG効果」のほうで、悪い影響を及ぼす「逆TG効果」というのもあるらしいから気を付けたほうがいいよ、と。

 

今回はこの「逆TG効果」について、もう少し説明しておきます。

 

 

逆TG効果が起きることで一番わかりやすい例は、駅の近くに大型商業施設などができたときです。
仮にこの施設の名前をA施設と呼びましょう。
そうすると、駅とA施設との間には、強い日常行動線、つまり動線が形成されます。
ところが、あなたの店が、A施設をはさんで駅と反対側にあったとしましょう。
駅―TG-あなたの店、という順番ですね。
この順番にあると、あなたの店は確実に、逆TG効果の餌食になります。
どのくらいの影響があるかというと、
お店の売上の3分の1から2分の1くらいがなくなるほどの影響です。

 

それはなぜでしょう。

 
それは、今まで、その駅に降りたついでに買い物に来ていた人たちが来なくなるからです。
まるで、その大型商業施設が、お客さんの来店をはばむ壁のようになってしまうのです。
だから、この場合、TGによる「壁効果」とか「遮蔽(しゃへい)効果」と呼んだりもします。

これには、裏付けとなる実例が数多く存在します。
その一つを紹介しましょう。

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30年以上昔、京浜東北線の浦和駅の西口にマクドナルドがオープンしました。
当時その店の位置は、駅と埼玉県庁を結ぶ動線上にあったばかりか、店が中型商業施設の一角を占めているという二重に立地上の優位性を持っていました。
ですから、店はその頃、埼玉県においては1、2を争うほどの繁盛店でした。

 
しかし、それから5、6年後、店と駅の間に、伊勢丹とコルソという大型商業施設ができて一変しました。
お客の流れは、それらに堰き止められ、なかなかマクドナルドのある方には来ません。
その結果、お店の売上は3割以上も減ってしまったのです。
マクドナルドの近くの商店街も同様でした。

 

 

商店街の各店主たちが、「なぜ私たちはあの時、大型店の出店に反対せず賛成してしまったのか」とことあるごとにぼやきます。

 
しかし、それは後の祭りだったのです。
こういうことを繰り返さないためにも、大型店の出店には、よくよく検討するよう働きかけるようにしましょう。

 

 

そうしないと、春が来るどころか、もっと寒い冬になってしまうかもしれません。

 

 

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