同じ行動ベクトルの人々は、同じような行動の方向になる

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同じ行動ベクトルの人々は、同じような行動の方向になる

立地について,店舗開発

2019/07/15 同じ行動ベクトルの人々は、同じような行動の方向になる

さて、本題に戻りましょう。
市場力を使って、出店戦略を作れると、今まで書いてきました。
しかし、実際は、これだけでは、十分ではありません。
出店戦略を作るには、もう一つの要素を取り入れる必要があるのです。

 

ここで、「そう言えば」とピーンと来たなら、このブログを隅から隅までよく読んで勉強している証拠です。
そうです、あの「行動ベクトル」です。

 
この行動ベクトルについて、おさらいをします。
人々は、通勤・通学や買い物や用事を済ますために、同じ地域に住んでいる人は同じような行動をするものです。この地域別に起きる住民の類似行動の方向、これを“行動ベクトル”と呼んでいます。
ただ、誤解してほしくないのは、決して隣同士の住民が、同じような行動をすると言っているわけではないということです。

 
地域を広く見た場合、共通する行動の方向性があるという意味です。

 

 

例えば、八王子、立川に住む人達は、東に向かって行く方向性があります。
千葉、西船橋に住む人達は、その反対に西に向かって行く。川越やさいたまなら、南東に向く。横浜、川崎なら、北東です。
これらは、経験上、誰もが納得できることだと思います。

 

 

そうして、この行動ベクトルを想定することによって、大事なことがわかるのです。
「異なる行動ベクトルをもった人々同士は、異なる体験をする」ことです。
さらに、このことは、
「異なる行動ベクトルをもった人々同士では、認識の違いが生じる」ことも意味しています。

行動ベクトル
上の例で言えば、八王子、立川に住んでいる人達の特定のチェーン企業についての認識は、千葉、西船橋に住んでいる人とは異なります。
単に、地域が異なる(離れている)以上に、その異なり方は大きいのです。

 

それに対し、同じ行動ベクトル(行動する方向)を持っている地域同士では、少しくらい離れていても、ひじょうに似たような認識を示すのです。性格には、同じ方向ではなく、同じ方向の行動ベクトルが連続しているような場合です。

 

実際、Aチェーンで調査したところ、同じ方向の行動ベクトルが連続している地域で15~18km離れた店の認知率が1.0%から1.9%であったのに対し、ほとんど同じ距離にあっても、行動ベクトルが連続していない店の認知率が0.1%~0.4%という結果が出ています。

一方、チェーン店として、その店がオープンする前に、そのチェーンを既に知っていたという人は、知らなかった人に比べて、来店頻度も、客単価も倍近く高いという調査結果も出ています。

 

これらのことから、出店には、人々の住んでいる地域の行動ベクトルを踏まえて行うとできる効率の良い方法と、そうでない方法があるということがあるということがわかります。
つまり、行動ベクトルによって効率的な出店戦略を作ることができるということです。

 

 

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