第2の市場力、年収ランク別世帯数 とは何か

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第2の市場力、年収ランク別世帯数 とは何か

立地について,商圏,店舗開発

2019/07/03 第2の市場力、年収ランク別世帯数 とは何か

店舗開発と売上予測(50)マーケットの求め方 3
さて、「市場力」の話しをしましょう。
これは、すでに20数年前に見つかった立地の概念です。前回はこれについて、いろいろなビジネス業態別、それぞれの地域別に「繁盛可能性」を数値として表したものと申し上げました。

たとえば、ファストフードにとって最大の市場力は、商業集積力を指します。もっと具体的に言えば、「小売業年間販売額」です(さらに、さらに詳しく定義すると、「小売業年間販売額を対数化したもの」ですが、話しが難しくなってしまいますのでここまでに留めておきます)。
多くのビジネス業態には、この「小売業年間販売額」が多少なりとも関わってきます。ですから、決して無視できない指標ということができます。

そして、2番目に強い指標として見つかったものは、「年収ランク別世帯数」です。これは、「住宅・土地統計調査」と「国勢調査」の二つを結びつけて作られた「推計値」です。とは言え、作り方にもよりますが、一般的にきわめて精度が高い推計値です。
年収ランクは、「年収200万円未満」、「年収200~299万円」、「年収300~399万円」、「年収400万円~499万円」、「年収500~699万円」、「年収700~999万円」、「年収1000万円~1499万円」、「年収1500万円以上」と、8ランクに分かれています。(2010年は12ランク)

てきめん
推計値であることのほかに、注意するべき点は「個人別」ではなく、「世帯別」であるということです。
ですから、同じ年収ランクの世帯が多い地域でも、家族構成人数が少ない地域と、多い地域では、その実質的な意味はだいぶ異なってきます。
しかし、家族構成人数がほぼ一緒であるなら、年収ランクの高い世帯が多い地域こそ、商売にとって「おいしい商圏」であることに変わりはありません。
もう一つの注意点は、この指標は、まだあまり知られていないばかりか、高額なソフトウェアGIS(地理情報システム)用として売られているため、とても高価であるという点です(全国版データで、80万円から150万円もします)。

ちょっと宣伝。弊社の「統計てきめん2プレミア」には、この「年収ランク別世帯数」は標準装備されていますので、ご安心ください。

所得水準がわかるのですから、「年収ランク別世帯数」は「市場力」としてたいへんふさわしいものです。

第3番目に、「市場力」の指標となりうるものは、・・・

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