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月~金 9:00~18:00
見えない立地でも、見てくれる条件
視界性がよくない、見えない・見えにくい立地で、そこそこの繁盛を続けているチェーン店もある。 これは、前回話した「見えない立地は危うい」と矛盾しているように聞こえるかもしれない。 しかし、実際にあるのだから仕方ない。
マクドナルドに代表されるファストフードなど比較的低単価の商品を扱っている店は、衝動来店の比率が高くなる。したがって、店を繁盛させようと思ったら、その視界性を良くしなければならない。
これに対して、客単価の高い商売の場合は、目的来店の比率が非常に高くなる。 そういう場合、お客は、その店を探す。 探すのだから、店は必ずしも大々的に見えている必要はない。 店がどこにあるか、その手がかりさえ見つけることができれば良い。
その手がかりになるものが、ランドマークである。 ランドマークとは地理上の目印になるものを言う。 大きな看板があるとか、有名な店があるとか、駅から来た幹線道路であるとか、名所旧跡に向かう道であるとか、あるいは、坂の上り口や頂上、トンネルの近く、線路を渡った場所、・・・こうやって、店を見つけ出す地理上の手がかりを指す。
しかし、それにしても、街路樹が沿道にびっしり植えられており、前を向いて車を走らせていると、真横に振り向いたりでもしない限り、街路樹のほかは何も目に入らないという「最悪の視界性」の道路もある。
東京で言えば、有名なところで、国道20号線(甲州街道)がそれだ。 この国道では、だから、多くの商店が店じまいを余儀なくされた。 チェーン店とて例外ではなく、残っている店はいずれも収益率ギリギリのところでやっている。 この国道の場合は、単に視界性が悪いということのみならず、車両のスピードが速いということも見えにくくする大きな原因になっている。 わき見運転などしようものならたちまち大事故を引き起こす。 そういった恐怖感があるから、なかなかドライバーは店を見つけることはできない。 仮に見つけられたとしても、減速や車線変更が間に合わない。
ところで、では、ゆっくり走れる道路ならどうだろうか。
住宅街を横切る大き目の道路(きちんとした中央分離線が描かれている)では、そんなにスピードは出さないものだ。したがって、安心して(?)わき見運転ができる。 つまり、品質・サービスなどで信頼のおけるお店なら、街路樹の間を「探しながら」やってきてくれる。
そういうことを知らないと、新米の開発担当者ではしり込みしてしまう。 「街路樹があって、まったく見えなくなるからだめだな」と思い込むからである。
道路を走る自動車のスピードを見ていない。 だいたい時速30キロから40キロ以下くらいで走るなら、街路樹があったとしても、けっこう見つけやすいものだ。
だが、未熟な担当者のいるチェーンは進出してこない。
そのためかえってレストランのない空白地帯になっていることもしばしばある。 こういうことも手伝って、住宅街のレストランにはけっこう繁盛店が多いものだ。 まったく見えない、といわけではない。ゆっくり走る車から見つけることができる。 その地理上の手がかり、ランドマークもある。
そういうような場合、繁盛店を期待することができる。 そして、もし、ゆっくりした車からも見えない、見つける手がかりもないというような場合、これでは、いくら目的来店の客が多いとしても、不振店にならざるを得ない。
もし、街路樹などがあって、直進する車からの視界性がよくない場合、店前道路の車のスピードを観察してほしい。もし、直角に振り向くことが容易であるほどゆっくり走っても大丈夫そうなら、視界性をそんなに悪く評価すべきではない。
23/06/12
22/05/20
21/12/30
21/08/04
21/08/03
21/08/01
21/07/31
21/07/10
21/07/09
21/07/08
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視界性がよくない、見えない・見えにくい立地で、そこそこの繁盛を続けているチェーン店もある。
これは、前回話した「見えない立地は危うい」と矛盾しているように聞こえるかもしれない。
しかし、実際にあるのだから仕方ない。
マクドナルドに代表されるファストフードなど比較的低単価の商品を扱っている店は、衝動来店の比率が高くなる。したがって、店を繁盛させようと思ったら、その視界性を良くしなければならない。
これに対して、客単価の高い商売の場合は、目的来店の比率が非常に高くなる。
そういう場合、お客は、その店を探す。
探すのだから、店は必ずしも大々的に見えている必要はない。
店がどこにあるか、その手がかりさえ見つけることができれば良い。
その手がかりになるものが、ランドマークである。
ランドマークとは地理上の目印になるものを言う。
大きな看板があるとか、有名な店があるとか、駅から来た幹線道路であるとか、名所旧跡に向かう道であるとか、あるいは、坂の上り口や頂上、トンネルの近く、線路を渡った場所、・・・こうやって、店を見つけ出す地理上の手がかりを指す。
しかし、それにしても、街路樹が沿道にびっしり植えられており、前を向いて車を走らせていると、真横に振り向いたりでもしない限り、街路樹のほかは何も目に入らないという「最悪の視界性」の道路もある。
東京で言えば、有名なところで、国道20号線(甲州街道)がそれだ。
この国道では、だから、多くの商店が店じまいを余儀なくされた。
チェーン店とて例外ではなく、残っている店はいずれも収益率ギリギリのところでやっている。
この国道の場合は、単に視界性が悪いということのみならず、車両のスピードが速いということも見えにくくする大きな原因になっている。
わき見運転などしようものならたちまち大事故を引き起こす。
そういった恐怖感があるから、なかなかドライバーは店を見つけることはできない。
仮に見つけられたとしても、減速や車線変更が間に合わない。
ところで、では、ゆっくり走れる道路ならどうだろうか。
住宅街を横切る大き目の道路(きちんとした中央分離線が描かれている)では、そんなにスピードは出さないものだ。したがって、安心して(?)わき見運転ができる。
つまり、品質・サービスなどで信頼のおけるお店なら、街路樹の間を「探しながら」やってきてくれる。
そういうことを知らないと、新米の開発担当者ではしり込みしてしまう。
「街路樹があって、まったく見えなくなるからだめだな」と思い込むからである。
道路を走る自動車のスピードを見ていない。
だいたい時速30キロから40キロ以下くらいで走るなら、街路樹があったとしても、けっこう見つけやすいものだ。
だが、未熟な担当者のいるチェーンは進出してこない。
そのためかえってレストランのない空白地帯になっていることもしばしばある。
こういうことも手伝って、住宅街のレストランにはけっこう繁盛店が多いものだ。
まったく見えない、といわけではない。ゆっくり走る車から見つけることができる。
その地理上の手がかり、ランドマークもある。
そういうような場合、繁盛店を期待することができる。
そして、もし、ゆっくりした車からも見えない、見つける手がかりもないというような場合、これでは、いくら目的来店の客が多いとしても、不振店にならざるを得ない。
もし、街路樹などがあって、直進する車からの視界性がよくない場合、店前道路の車のスピードを観察してほしい。もし、直角に振り向くことが容易であるほどゆっくり走っても大丈夫そうなら、視界性をそんなに悪く評価すべきではない。