「動線」は○、「導線」は✖ の理由

(有)ソルブ 林原安徳

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「動線」は○、「導線」は✖ の理由

立地について

2019/05/29 「動線」は○、「導線」は✖ の理由

 

 

立地上の「動線」のことを、「導線」と書く人がいますが、これは間違いです。
導線は、人々を「導く」ために「意図的」に設計して作られる道筋のことを言います。

例えば、大きな店やショッピングセンターなどを設計するときに、「人々が店の全体をくまなく見ることができる『導線』を作りましょう」というように使います。
あるいは、「非常用の導線を確保しましょう」というように使います。

これに対して、動線は、「行動線」を省略したものであって、地理上のいろいろな配置(駅、商業施設、交差点等のTGや河川・山海等の自然物、公園や工場地帯のような大きな人口施設)があることによって、人々が歩いたり、車に乗ったりしたりすることで「自然に」形成される行動線を指します。

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導線は「意図的」、動線は「自然的」と覚えれば間違いないでしょう。
意図的なものか、自然的なものかは、大きな違いです。
なぜかというと、人々は、予期したとおりに動いてくれるとは限らないからです。
例えば、「このTGとこのTGの間を、この道を通って行くだろう」のように、「動線」を予測したとしても、実際に調査をすると、地図には、不鮮明にしか書かれていなかった小さな道を使って歩いていたりします。

人々がどのような動線を描くか、これを把握することはとても重要です。
とりわけ、歩みの速い通勤・通学者の動線よりも、歩みが遅く心理的に余裕のある人、お金を使うこと(ものを買う・サービスを受ける)が目的の人が、どこを歩いているか、その動線を見極めることが重要なのです。
もちろん、それらは必ず分けられるというものではなく、同じ動線を描いていることも多々あります。

また、これからオープンするショッピングセンターなどのテナントとして開業するような場合は、この動線のでき方を予測するのは難しいものです。
これらについては、次回お話しましょう。

 

 

 

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