セブン、店の立地と看板が勉強になる。文京小石川1丁目店

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セブン、店の立地と看板が勉強になる。文京小石川1丁目店

立地について

2019/04/26 セブン、店の立地と看板が勉強になる。文京小石川1丁目店

さて、最初に挙げたAMPMだが、これが最も手強い。このAMPMは交差点角地にあり、かつ通行人からの視界性はセブンに優るからである。
セブンは店前に点滅電球付きの据置看板を設置しているがこれだけでは十分でない。
また、AMPMの店舗は半地下の構造であり、セットバックもしている。この点、セブンが障害なく路面に面していることは若干の有利である。しかし、それでも安心できない。
なんと、セブンはビル壁面、地上から15m以上の位置に袖看板を取り付けたのである。
明らかに、店前を通る自動車ドライバーを意識してのことである。
路側には街路樹が植えてあり、AMPMもセブンも店舗を直接ドライバーが知覚することができない。しかし、袖看板を付けることによって、セブンは100m先のドライバーにその存在を知らせることができるのだ。
このようにセブンは、競合店が既に出店しているような立地では、そのどれに対しても負けないための工夫を行っている。手を抜かないのだ。そこに強者の奢りは微塵も感じない。

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⑥文京小石川1丁目店
今回実査した10店舗の中で、1店舗だけ最後までその良さが見いだせなかった立地があった。それがこの店である。
地図の小円で示したように、周辺において出店するとしたら2ヶ所ある。敢えて言うなら、セイフー前の交差点もTGになる。しかし、いずれもセブンは無視した。その結果、最寄りの駅(春日駅27千人、後楽園駅64千人)から200m以上離れ、しかも主動線上にない。店前道路は古くからの商店街を形成しているもののその勢いは全くと言って良いほど無い。むしろ朽ちかけたアーケードが障害となって、店の視界性は悪い。
また、セイフーは24時間営業している繁盛店である(月商推定1・8億~2・2億)。つまり、セイフーは周辺ポテンシャルをほぼ独占している。
地図で見る限り、周辺の人々がセブンの前を通る必然性は少ない。
セブンは大きなマンション(約150世帯)の一角を占めているものの、その玄関から30m近く離れており、決してこのマンション住人を当て込んでいるだけでも無さそうである。
ヒントは、先ほどの店の袖看板である。つまり、この店も車ドライバーを意識している可能性がある。そう考えた時、この店の前には、通常の2倍ほどはある大きな据置看板が置いてあることが何よりの証拠だ。これならアーケードの下を通して車から充分知覚できる。深夜なら尚更である。
また、この道路(千川通り)は、北へ行けばJR大塚駅に出る。その間にあるコンビニまで最短で1・2kmと離れている。さらに、幸いマンション前のところでアーケードは切れていおり、道路上での一時的な駐停車が十分可能である。
このようにして見てくると、セブンの新たな立地とは、都心を通過する車ドライバーの深夜需要を取り込める立地ではないか思えてくる。もしこの仮説の通りなら、都内にはまだまだ多くの生活幹線道路がある。既存店とのバッティングさえなければ出店可能であろうし、そこが交差点角地などのTGであれば尚良い(この仮説が正しくないとすれば、セブンのリクルーターでも間違えることがあるということで、それはそれで納得できる)。

 

 

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