安易に商店街の中の立地を勧めてはいけません

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安易に商店街の中の立地を勧めてはいけません

売上予測,立地について

2018/12/01 安易に商店街の中の立地を勧めてはいけません

売上予測をエクセルで極める その21 商店街

以上、4つの理由は、全国のたいていの商店街に共通した立地上の問題点です。

 

ですから、私は駅に近い商店街の入り口付近以外、商店街の中の立地を勧めるようなことはしません。むしろ、押し留める方が多い。
それほどに、商店街の中での出店はリスクが高いということです。

では、どうしても商店街の中に出さなければならないような事情があった場合はどうしましょう。このような場合は、商店街の中でも、最も賑わっているところはどこか、よく見極めてください。
もし、鉄道駅や大きな交差点、バスターミナルや大型小売店などのTGがあるようでしたら、なるべくこれらのTGの近くを選ぶことです。

しかし、「暗い商店街、危ない商店街」は絶対避けるべきでしょう。「明るく楽しい商店街」にしか人々は行きませんから。

図1 東京都内の某駅前
北口駅前には古くから商店街があったが、魅力不足のため人々は矢印のように商店街の中を避けて駅に向かう人が多くなりました。

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図2 神奈川県内の著名な商店街
TGとなりうる鉄道駅や大型小売店はない。この商店街には10か所の出入り口があるため、人々はどこからでも出入りできます。したがって、集中度の高い場所がないので有利な立地ができません。

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図3 埼玉県のS市の某駅
もともと商店街は駅から連なるように存在していましたが、駅前の再開発事業で、その間に百貨店が割り込む形になりました。そうしたら、途端に商店街の客入りは減ってしまい、まるで百貨店が「商売の壁」のように立ちはだかっているようです。

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図4 図3の駅の隣の駅
こちらの場合は、駅から600mも離れたところにGMS(量販店)ができたために、駅から新たな動線が形成されたため、商店街は潤うようになりました。
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図5 自転車が走り回る商店街

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図6 1商店街あたりの空き店舗数および空き店舗率の推移
「平成21年度商店街実態調査報告書」から転載
商店街自体が年々いかに集客力を落としているかがわかります。

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