商店街の中の立地で失敗することが多いのはなぜか

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商店街の中の立地で失敗することが多いのはなぜか

売上予測,立地について

2018/11/26 商店街の中の立地で失敗することが多いのはなぜか

商店街で失敗する立地上の理由

あなたは商店街の中で、マクドナルドを見かけたことがありますか?どこの商店街の中でもけっこうです。たぶんほとんど見かけたことはないはずです。仮に、見かけたとしても、商店街の入り口付近や駅前ではありませんか。
それだけではありません。商店街の中に入れば入るほど、マクドナルド以外のファストフードやカフェレストランなどいわゆるナショナルチェーンと呼ばれる店舗も見かけなくなるはずです。

そうなのです、どこも、商店街の中のほうに入れば入るほど、繁盛しない=儲からない=立地が悪いことを知っているからです。
もし、今もって、商店街の中のほうでそういった店があって営業を続けているとしたら、それはたいへん優秀です。もちろん、個人の生業店でも立派です。尊敬に値します。

 

では、なぜ、商店街の中は、立地として良くないのか。
いくつか理由があります。
第一に、商店街自体の集客力が落ちていて、その街を買い物で外から訪れる人=購買流入する人が少ないことです。
商店街で売っている商品やサービスに魅力がない、商店主にやる気がない、活気がない、QSCが低い、さまざまな営業上のマイナス点があるため、商店街がTGにならないのです。こういう商店街は、人々に避けて通られてしまいます(図1)

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第二に、商店街は、図2のように、道が縦横に走っていることが多く、どこからでもアクセスできてしまうことです。どの道からでもまんべんなく来ることができます。逆に言えば、とりわけ集中度の高い道や交差点がないということです。それでは、どこにも優位な立地がないことになってしまいます。

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第三に、商店街の中に、人々の購買をもっぱら引き受けるスーパーマーケットや量販店などのTGがないことが多い。もちろん、すべての商店街がそうなっているわけではありませんが、こうしたTGがあるのとないのでは、繁盛の度合いに雲泥の差が生まれます。

これと似たような例として、商店街の駅よりの場所に、大きな百貨店が出店したS市のケースがあります(図3)。

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その当時は、「大きな百貨店ができれば、近隣の町からもお客が来てくれて、この商店街も潤うだろうから大賛成」だったようですが、いざ出店してしまうと全く反対の結果になってしまいました。
確かに、百貨店の出店によって、近隣から今までより多くのお客さんが来るようになったのですが、このお客さんが商店街のほうまで来てくれなかったのです。そればかりか、今まで、駅を利用してでもやって来てくれていたお客さんもこの百貨店に吸い込まれるようになってしまった。
つまり、百貨店が商売上の大きな壁になってしまったのです。

確かに、百貨店の出店によって、近隣から今までより多くのお客さんが来るようになったのですが、このお客さんが商店街のほうまで来てくれなかったのです。そればかりか、今まで、駅を利用してでもやって来てくれていたお客さんもこの百貨店に吸い込まれるようになってしまった。

つまり、百貨店が商売上の大きな壁になってしまったのです。
反対に、同じS市の隣りの駅では、反対に、GMSが駅から600mのところに出店してくれたおかげで、その間の商店街はひじょうに潤うようになりました(図)。駅とGMSとの間に強い動線が形成されたからです。

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さて、商店街の中の立地が良くない4番目の理由があります。
それは、暗くて危ないことです。
なぜ暗いのか。それはアーケードが設置されているからです。それもじゅうぶん採光してあり、また新品どうようにピカピカのアーケードならそのようなことはないのでしょうが、残念ながらどこも汚れたり、欠けたり壊れたりしています。こういった暗いアーケードはどうにかならないものかと筆者は思います。
もう一つ、危ないとはどういうことか。それは、自転車が走り回っていたり、そちらこちらに搬入自動車が止まっていたり、商品がうず高く積まれていたりしていることです。こういう商店街は、徒歩での買い物には向いていません。

 

 

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