立地の用語2　TG　PC　融合現象

立地の用語2　TG　PC　融合現象
ＴＧ　ティージー
トラフィックジェネレーターTrafficGeneratorの略。広義では、人々がたくさん集まるような施設を指す。狭義では、交通発生源と訳す立地概念の一つである。〒狭義のＴＧは、人々が集中的に出会い交差し、あたかもその場所から交通が発生しているように見える場所、地点を指す。、〒徒歩なら駅出入口や大型小売店の出入口、オフィスビルや大学などの出入口、横断歩道のある交差点など、車ならインターチェンジや大型橋のたもとなどが狭義のＴＧに該当する。一般的に、これらＴＧに近いこと、ＴＧからの視界性評価が高いこと、ＴＧ同士を結ぶ動線上にあることが立地の良好条件とされている。

PC　ピーシー
ポテンシャルクラスター：需要集合体の略。立地概念。〒商圏の中で高層住宅群、公団住宅群、建売住宅群、新規開発住宅群、工場・倉庫集中就業地区、高層ビル就業地区などは特に重要な地域である。〒こうした地域では、人々が密集して住居を構えていたり、就業者がとりわけ集まっているため大きな需要が望まれる地域と考えられるからである。こうした地域を、ポテンシャルクラスターと呼ぶ。〒規模の大きいPCが商圏内にあったり、このPCから店舗へアクセスしやすいことが立地の良さに影響すると考えられている。

融合現象　ユウゴウゲンショウ
店舗の視界性評価を妨げる要因の一つ。立地概念。〒店舗の看板や店舗自体のもつ「形」や「色」が、その背景に同時に見える「形」や「色」と似ているために、店舗の存在がほとんど知覚できなくなってしまう現象を指す。〒例えば、青や緑の看板は、日中、空の「青色」や街路樹の「緑」によって融合現象を起こす。また、多くの店が、みな赤や黄色、オレンジなどの暖色系看板にしてしまうことによって、それぞれの店が周りの店や建物との融合現象が起きる。〒こうした知覚現象が起きることは多くの心理学者によって昔から指摘されていたが、立地の概念として取り上げられるようになったのは最近のことである。