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2/2東京 行動ベクトルを理解して商圏を描こう。
行動ベクトルの描き方
では、実際には、どうやって行動ベクトルを描けば良いでしょうか?
行動ベクトルは、遠いところへ向かう場合と、比較的近いところへ向かう場合とで描き方が異なります。
遠いところへ向かう場合は、都市の中心部に向けて描きます。たとえば、図3、4、5はいずれも遠いところへ向かう場合の行動ベクトルをGIS(ジス:地理情報システム)でシミュレーションしたものです。
図3は、東京都の小金井市あたりです。行動ベクトルがおおむね西から東へと向かっていることがわかります。ここでは、東京の都心に向かっていますね。
図4は、埼玉県のさいたま市あたりです。行動ベクトルは北から南へと向かっています。ここも東京都心へ向かっています。
図5は、どこでしょう。行動ベクトルが南東から北西へ向かっています。ここも図3や図4と同じように東京都心に向かっているのだとしたら、どこでしょう。そうです。ここは千葉市周辺です。
東京を離れて、地方ではどうでしょうか。やはり行動ベクトルは、同じように市街地中心部へ向かっています。図6は仙台市、図7は名古屋市ですが、明らかにそのようになっています。
図7
以上は、「遠いところへ」向かっている場合の行動ベクトルです。こういう場合は、大きな市街地の中心部に向かって描けば良いことがわかりました。
では、近いところへ向かっている場合は、どうでしょうか。首都圏では、その大部分は、「駅」それも近いほうの駅へ向かっています。
首都圏以外では、また首都圏内でも、大きなショッピングセンター(SC)があるならば、そのSCへ向かう行動ベクトルを描くことができます。
行動ベクトルを知ると
行動ベクトルを知ると最終的にどのようなことがわかるのでしょうか?
さきほどの図2をもう一度ごらんください。
商圏が拡大することがわかりました。では、その拡大した部分が、人がほとんどいない単なる空き地だったらどうでしょう。せっかく拡大しているにも関わらず、その寄与がほとんどないことになります。
反対に、その広がった地域に、大きな団地群があるなど、人がたくさんいるようだったらどうでしょう。こうした場合、商圏の拡大は取りも直さず、売上げの向上になるのです。
ところで、駅と駅の中間地点に店を出そうとする人がいます。
それは、とてもリスクの高いことなのです。それは行動ベクトルで説明できます。
図9を見てください。人々は、少しでも近いほうの駅を利用しようとします。そうなると中間線よりA駅に近い人はA駅に向けて行動します。反対にB駅に近い人々はB駅に向けて行動します。
すると、中間線上にある地点Pの前を通る人は誰でしょう。理論的には、誰も通りませんね。
仮に、通るとしたら、何か特別な目的を持っている人しか通りません。
だから、駅と駅の間に店を出すことは危険なのです。商圏がほとんどできません。
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行動ベクトルの描き方
では、実際には、どうやって行動ベクトルを描けば良いでしょうか?
行動ベクトルは、遠いところへ向かう場合と、比較的近いところへ向かう場合とで描き方が異なります。
遠いところへ向かう場合は、都市の中心部に向けて描きます。たとえば、図3、4、5はいずれも遠いところへ向かう場合の行動ベクトルをGIS(ジス:地理情報システム)でシミュレーションしたものです。
図3は、東京都の小金井市あたりです。行動ベクトルがおおむね西から東へと向かっていることがわかります。ここでは、東京の都心に向かっていますね。
図4は、埼玉県のさいたま市あたりです。行動ベクトルは北から南へと向かっています。ここも東京都心へ向かっています。
図5は、どこでしょう。行動ベクトルが南東から北西へ向かっています。ここも図3や図4と同じように東京都心に向かっているのだとしたら、どこでしょう。そうです。ここは千葉市周辺です。
東京を離れて、地方ではどうでしょうか。やはり行動ベクトルは、同じように市街地中心部へ向かっています。図6は仙台市、図7は名古屋市ですが、明らかにそのようになっています。
図7
以上は、「遠いところへ」向かっている場合の行動ベクトルです。こういう場合は、大きな市街地の中心部に向かって描けば良いことがわかりました。
では、近いところへ向かっている場合は、どうでしょうか。首都圏では、その大部分は、「駅」それも近いほうの駅へ向かっています。
首都圏以外では、また首都圏内でも、大きなショッピングセンター(SC)があるならば、そのSCへ向かう行動ベクトルを描くことができます。
行動ベクトルを知ると
行動ベクトルを知ると最終的にどのようなことがわかるのでしょうか?
さきほどの図2をもう一度ごらんください。
商圏が拡大することがわかりました。では、その拡大した部分が、人がほとんどいない単なる空き地だったらどうでしょう。せっかく拡大しているにも関わらず、その寄与がほとんどないことになります。
反対に、その広がった地域に、大きな団地群があるなど、人がたくさんいるようだったらどうでしょう。こうした場合、商圏の拡大は取りも直さず、売上げの向上になるのです。
ところで、駅と駅の中間地点に店を出そうとする人がいます。
それは、とてもリスクの高いことなのです。それは行動ベクトルで説明できます。
図9を見てください。人々は、少しでも近いほうの駅を利用しようとします。そうなると中間線よりA駅に近い人はA駅に向けて行動します。反対にB駅に近い人々はB駅に向けて行動します。
すると、中間線上にある地点Pの前を通る人は誰でしょう。理論的には、誰も通りませんね。
仮に、通るとしたら、何か特別な目的を持っている人しか通りません。
だから、駅と駅の間に店を出すことは危険なのです。商圏がほとんどできません。
私は、立地と高精度/売上予測で「不振店」を根絶します。
有)ソルブ 林原安徳
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